長嶋茂雄vs野村克也vs張本勲、プロ野球レジェンド「血と涙の恩讐60年」 (4/6ページ)

日刊大衆

「7月13日の巨人-DeNA戦を解説していたノムさんが、話の勢いでハリさんを“守備はいないも同然。ピッチャーゴロを打ったら走らないで打席からUターンをする”と揶揄。さらに、“TBSの朝の番組(『サンデーモニング』)で選手を批判しているけど、お前に人のことを言う権利があるのか”と続けました。ノムさんらしい皮肉ですが、これがハリさんの耳に入ったらしく、激怒したようです」(スポーツ紙デスク)

 とはいえ、翌年にはドラフト会議を先取りする番組で共演。仲良く互いの野球論を戦わせている。「2人とも巨人に憧れて野球を始め、苦労してプロで這い上がり、ONの背中をパ・リーグから見ていた。野球理論に通じ、舌鋒鋭いところも同じ(笑)。ノムさんとハリさんは似た者同士なんだよ」(別の球界OB)

 張本氏は後年、監督に就任した長嶋氏に招かれて巨人に入団。大活躍して、巨人の日本一に貢献する。「そういった意味では、ノムさんのほうが巨人やONへのコンプレックスは強い。そもそも、ノムさんはミスターが南海に入団すると思っていたわけだから、なおさらでしょう」(前同)

 世に言う“幻の長嶋南海入団事件”。当時を知る関係者は、こう明かす。「南海が立大OBの大沢啓二さんを使って、ミスターと杉浦忠さんにずっと小遣いを渡していたのは有名な話。飯を食わせて、最後に過分なタクシー代を渡す。それで2人とも南海入りを決意していたんだけど、南海が契約金から、それまでの小遣い分を引くと言ってきたから怒っちゃった。なんてセコい球団だと(笑)。それで、杉浦さんがミスターに“オレは南海に行って大沢の兄貴の顔を立てるから、お前は好きなところに行けよ”と言ったとか」

 本来ならば、野村氏と長嶋氏は、同僚になっていたはずなのだ。「野球の神様の運命のいたずらでしょう。だって、ミスターが南海に入っていたら、巨人のV9はなかっただろうし、プロ野球がこれだけ盛り上がったかも分からない。

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