え?もう春?年を取ると月日が経つのが早く感じる理由(米研究) (1/2ページ)
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つい先日新年を迎えたと思っていたら、もう桜の季節?
年を経るごとに、月日が経つのがあっという間に過ぎ去っていくと感じる人は多いと思う。そう、私を含めて。
子供の頃、日々は永遠に続くかのように長く思えたものだが、なんでだろう?
じつはこれ、物理的な原因があったらしい。
新たなる研究によると、このような時間感覚の違いは、年を重ねると脳で映像が入力・処理される速度が遅くなることが原因なのだという。
・年を取ると脳内の神経経路が複雑化し劣化する
「みんな、子供時代を振り返り、それが永遠のように感じられていたことに嘆息します。でも、それはそのときの経験が深く意義深いものだったというわけではなく、その処理が電光石火の速さだったからです。」アメリカ・デューク大学のエイドリアン・ベジャン教授は語る。
人体では、年をとるにつれて、物理的な変化が起きている。
たとえば、張り巡らされた神経やニューロンが成熟するにつれて、それらは大きく複雑に成長するだろう。
つまり信号が伝達される経路が長くなるということだ。
さらに加齢によって、そうした経路は劣化していく。このせいで、電気信号の流れを阻害する抵抗が大きくなる。
するとどうなるか? 脳で新しい映像が入力・処理される速度が遅くなるのである。
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・子供は目を素早く動かし、たくさん情報を得ている
ベジャン教授によると、このことは幼い子供の目の動きで証明できるという。
子供の目は大人に比べると素早く動く。それは大人よりも映像を素早く処理し、より多くの情報を獲得できるからだ。