追悼・超破天荒な79年!内田裕也「暴乱ロッケンロール伝説」(1)記者の前で「コノヤロー」 (1/2ページ)

アサ芸プラス

追悼・超破天荒な79年!内田裕也「暴乱ロッケンロール伝説」(1)記者の前で「コノヤロー」

 誰もが口ずさむヒット曲はない。それでも、半世紀以上にわたって音楽界をリードした男の死を日本中が悼んだ。甘ったるい美辞麗句なんかいらない。とがったアジテーションで口角泡を飛ばし、映画、CM、政治、ワイドショーで猛毒を放ち続けたロケンローラー。その破天荒すぎる伝説を追悼公開する!

 66年のビートルズ武道館公演の前座で「朝日のない街」を英語で熱唱。自主制作の主演映画「コミック雑誌なんかいらない!」(ニュー・センチュリー・プロデューサーズ)はカンヌ国際映画祭に招待され、年越しライブ「ニューイヤーズワールドロックフェス」をはじめ、海外からはジェフ・ベック、フランク・ザッパの来日にも尽力。ジョン・レノンとNYダコタハウスで酒浸り、ミック・ジャガーとはマブダチ!?

 数々の殿堂入りエピソードを誇る日本ロック界のカリスマ・内田裕也(享年79)。だが、そんな偉業を差し置き、誰もの脳裏にこってり焼き印を押した伝説の事件が、91年の都知事選でのパフォーマンスだろう。

 尊敬するアントニオ猪木が直前に出馬を断念したことで一念発起。電撃出馬を決めた裕也は、政見放送で開口一番、ジョン・レノンの「パワー・トゥ・ザ・ピープル」を歌い出すと、そのまま英語で自己紹介。ついでに頭脳警察の「コミック雑誌なんか要らない」を歌い出す独演モードに。それでも制限時間を残したままネタ切れ、残り30秒は完黙し、最後は小声で「ヨロシク」と締めくくった。

「公共の電波で放送禁止用語の“ファッキン”を使った選挙演説は話題を呼び、獲得票ではドクター中松氏を上回る5位。泡沫候補のそしりを返上する5万4000票を獲得しました。実は、当初は公約を読み上げる予定だったのですが、NHKからトレードマークのバンダナを『鉢巻きは禁止』などと文句をつけられて急きょ気が変わり、全てアドリブで乗り切ったそうです」(芸能デスク)

 落選直後、週刊アサヒ芸能連載コラム「もう許さん!」に登場。

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