フィリピン・ルソン島で未知の小さな人類(ヒト族)が発見される「ホモ・ルゾネンシス」 (1/4ページ)

カラパイア

フィリピン・ルソン島で未知の小さな人類(ヒト族)が発見される「ホモ・ルゾネンシス」
フィリピン・ルソン島で未知の小さな人類(ヒト族)が発見される「ホモ・ルゾネンシス」

image credit:Callao Cave Archaeology Project

 我々人類の過去にまつわる秘密がまた一つ掘り起こされた。

 フィリピン、ルソン島のカヤオ洞窟で発掘された骨は、これまで知られていなかった未知のヒト族種のものであることがわかった。拡大を続けるヒトという系統樹に新しい仲間が加わったのだ。

 この小さなアジアのヒト族は、「ホモ・ルゾネンシス(Homo luzonensis)」と名付けられた。
・ホモ・サピエンスより古いホモ・ルゾネンシス

 ホモ・ルゾネンシス(ルソン原人)発見のきっかけとなったのは太古の足である。2007年の調査で、足の底の基礎になる「第3中足骨」という足の骨が、フィリピン、ルソン島のカヤオ洞窟で見つかったのだ。

1_e0
ホモ・ルゾネンシスの足の骨 image credit:Callao Cave Archaeology Project


 これまでに知られている中で最古のホモ・サピエンスは、パラワン島で発見されたもので、3万~4万年前のものだ。

 しかし、2007年に発見された謎めいた足は、それよりさらに古く6万7000年前にまでさかのぼることができるという。

 そして今回、その足の骨が発見された同じ岩石層から、足骨、手骨、大腿骨および歯の一部など、さらに12点の骨が発掘された。それらは大人2名、子供1名のものだと考えられている。
「フィリピン・ルソン島で未知の小さな人類(ヒト族)が発見される「ホモ・ルゾネンシス」」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧