地球で一番深い海で原油を食らうバクテリアを発見(マリアナ海溝) (2/2ページ)

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マリアナ海溝の神秘

Who Lives At The Bottom Of The Mariana Trench?

 今回の研究は、細菌のエサとなっている炭化水素とその出どころについての調査の一環としておこなわれたものだ。

 可能性が高いのは、メキシコ湾で引き起こされた人為的な汚染から流れたものが、マリアナ海溝に沈み込んだ線だ。

 しかし意外にも、マリアナ海溝海底につもる堆積物からは、生物学的に作られた炭化水素も見つかっている。つまり、この環境の中で、何らかの細菌が炭化水素を作り出している可能性があるということだ。

 以前、海面を漂う藻類から炭化水素が発見されたことがある。しかし、深海にもそうした生物が存在するとは驚きの新事実である。

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 なお、実験では今回の細菌が、超水圧の過酷な環境の中でも炭化水素を消化できることがきちんと確認されている。

 「海の一番深いところに比べれば、まだ火星のほうがわかっていますよ」と中国海洋大学のジャン・シャオフア氏は話す。

 この研究は『Microbiome』に掲載された。

References:uea.ac/ written by hiroching / edited by parumo
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