10年間共に過ごした飼い主が亡くなってしまった。悲しみに暮れ、一度生きることを放棄した犬の物語(アメリカ) (3/5ページ)
・キャラハン家で少しずつ回復の兆しを見せたリオ
キャラハン家には既に、飼い犬二匹と、同じくDDRから預かっている犬一匹がいた。だが、夫妻は快くリオを受け入れた。
「適切な犬を、適切な時に、適切な場所に、ただそれだけのことですよ」とキャラハン夫妻。「リオは私たちを必要としていましたし、私たちはリオに必要な一対一で過ごす時間をつくることができましたからね」
キャラハン家では、リオに特別な居場所を用意して待っていた。在宅で働くライアンさんの仕事部屋だ。
ライアンさんの足元で過ごすリオは、一日ごとに緊張を解いていった。やがてライアンさんの膝に乗り、その目を覗き込むようになった。人間との関係を新しく構築し始めたのだ。
・自分はこの世にいていいんだ。