へんてこアート入門『昭和メイクの移ろい ―白粉(おしろい)からファンデーションへ―』編 (1/3ページ)
昭和時代のメークの移り変わりを知る企画展
クラブコスメチックスの中谷加寿美さんに、今回の企画展の見どころや担当者お薦めの展示を聞いてみました。
――今回の企画展のコンセプトを教えてください。
中谷さん 明治維新以降から昭和期までに、「身だしなみ」とされていたメークが個性を生かす「個性美」へ、さらに自己表現である「ファッションの一部」へと変化していきました。今回の企画展では、激動の時代である昭和期に、近代メークから現代メークへと色鮮やかに花開いた「昭和メーク」の流行と移り変わりを紹介しています。
クラブコスメチックス文化資料室では、毎回テーマを変え、所蔵史料を一般の方々にご覧いただく企画展を開催しております。今回はこれまで当社が発信してきた「化粧文化」をテーマに展示を企画いたしました。
――この企画展の見どころは?
中谷さん 日本のメークは1940年代を境に大きな進化を遂げました。ベースメークは水溶性の白粉から油性のファンデーションへと移り変わり、アイシャドーなどのアイメークが広く受け入れられるようになりました。その移り変わりの様子を当時の史料160点を通してご覧いただけます。
当時の化粧品ならではのカラーに注目――非常に見どころの多い企画展ですが、特に注目すべきポイントや中谷さん個人のお薦めの展示を教えてください。