特選映画情報『オーヴァー・ロード』〜セクシーな村娘がゾンビ撃ちまくり!

週刊実話

特選映画情報『オーヴァー・ロード』〜セクシーな村娘がゾンビ撃ちまくり!

配給/プレシディオ TOHOシネマズ新宿ほかにて全国公開
監督/ジュリアス・エイヴァリー
出演/ジョヴァン・アデポ、マティルド・オリビエほか

 すでに公開されているので、少しだけネタばらし。チラシなどでは完全隠蔽されているが、実はゾンビ系でもある。ボクはゾンビものは苦手だが(ホラーは嫌いじゃないが、あのノソノソと集団でうごめく感じが鬱陶しい)、このジャンルが好きな人もいるだろうから、見逃さないように、あえて告知しよう。余計な親切だったら御免なさい。

 1944年、ナチスドイツをたたくため敢行されたノルマンディー上陸作戦の直後、ナチス占領下の村に、電波塔破壊の密命を受けた落下傘部隊のボイス二等兵(ジョヴァン・アデポ)と小隊長のフォード伍長(ワイアット・ラッセル)らは、森で村娘のクロエ(マティルド・オリビエ)と遭遇。彼女によると、ナチスの科学者が村人たちをある“研究”の材料にしているという。その研究の驚愕の実態とは?

 戦争映画ファンとしては『プライベート・ライアン』(98年)などで知られる“ノルマンディーもの”のくくりで見たら、ゾンビがオマケ、という感じ。おまけにそのゾンビも、ノソノソではなくスピーディーでパワフルなので、これなら大歓迎。中盤までは潜入コマンドもの、後半はゾンビ・バトルもの、と“一粒で二度おいしい”気分になる。

 それよりも想定外の魅力的なトッピングが“最強のセクシー村娘”役のマティルド・オリビエちゃんだね。多分本邦初お目見え。まだ芳紀24歳だが、大人っぽく見えるのが何より。勝ち気そうな美貌、大柄感あるボディー。アンジェリーナ・ジョリーにケイト・ウインスレットを混ぜた感じかな。村を占領するナチス将校のお気に入りで、両親を殺された彼女は表面的には逆らえず、口説かれてもうまくあしらっている。ナチス兵士に野外レイプもされそうになる。しかし後半、潜入部隊が交戦すると、彼女も負けじと銃を、機関銃を、果ては火炎放射器をナチス兵士やゾンビに食らわせる勇猛ぶり! 惚れたね。

 クライマックスは、ゾンビと化し、顔面を破壊されても突進してくるナチス将校の超人的パワー対こちらもゾンビ化しつつある小隊長とのガチンコ勝負がド迫力! サービス満点の娯楽作として、最後まで一気呵成。戦争映画ファンも、ゾンビ映画ファンも納得の見事な欲張り映画。製作は『スター・トレック』シリーズ、『スター・ウォーズ』シリーズなどを手掛けた信頼印のJ・J・エイブラムス。個人的には『オーヴァーロード』のテイストの方が好きだが…。それにしてもこの題名、原題通りとはいえ、ピンと来ないゾ。ボクならベタに『ナチス極秘研究所:地獄のソルジャー』あたりにするけどね(笑)。

(映画評論家・秋本鉄次)

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