歴史を象徴する5枚の有名な写真の真実。実はどれも捏造されていた。 (5/7ページ)

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・2. 世界に衝撃を与えた息吹き込み式飛行マシン
 
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Berliner Illustrirte Zeitung

 肺活量に物を言わせ、息を吹き込むことで空を飛べる画期的なマシン――それがこの1934年、某ドイツ紙に掲載された写真だ。

 ただのエイプリルフールのネタだったのだが、大西洋を渡り、ニューヨーク・タイムズ紙をはじめとする数々の一流紙に取り上げられ、間もなく自力で空を飛べるようになると報じられた。
 
 なにせ、インターネットなどなかった時代だ。国際通信写真(INP)に取り上げられたものをネタと思えというのが無理な相談なのである。

 このパイロットの名前がドイツ語である種のシャレになっていたり、燃えにくい二酸化炭素を燃やすと説明されていたり、本来はネタであるとわかるようになっていた。

 だがINPはそのことに気がつかず、おかげで誤解が広まることになってしまった。


・1. 南北戦争後のユリシーズ・グラント第18代アメリカ大統領

 南北戦争で血に染まったアメリカの大地だが、さすがは資本主義の総本山。その混乱の最中であっても、どうやって一儲けしようかと考える者たちもいた。

 戦場に群がった写真家たちもそうした類の輩である。
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