天才テリー伊藤対談「PANTA」(3)車の話をしだすと止まらなくなるね (1/2ページ)
PANTA テリーさん、車が大好きでしょう。俺も昔から大好きでね。
テリー お、何に乗っているんですか。
PANTA ロールスロイスに10年乗って、ベントレーにも10年乗って。あと、今バラバラになっているんですけれど、ロータス・エランのシリーズ3。
テリー あららら、それはすごいな。
PANTA マセラティも3台。赤・白にザガート。
テリー ザガートか、イタリアの特別なやつだ。
PANTA おもしろい話があってね、PANTAっていうのは、17歳ぐらいの時のフーテン仲間の中のあだ名だったんですよ。恐らくパンタグラフとかパンタロンとか、そういうところから来ていたと思うんだけどね。
テリー へえ。
PANTA でも、俺自身はニックネームがそのまま芸名になっちゃったのが本当に嫌だった。だから30歳になった時、それを機会にこの名前を何かカッコいいのに変えたいなと思っていたんですよ。そしたら、そのタイミングでドゥカティが「レーシングパンタ」っていうモデルを出してきたんですよ。それを聞いたら、いてもたってもいられなくなって、さっそく輸入された1台をスタジオに持ってきてもらって、そのままアルバム(PANTA&HAL「1980X」)のジャケット写真にしちゃったんです。そうなると、もう名前も変えられなくなって(苦笑)。
テリー それ、すごく高かったでしょう。
PANTA その時は撮影のために借りただけなんですけど、やっぱりあとで買いました。それとは別にカワサキをベースに「スコルピオパンタ」というモデルを自分で作りました。それをモーターショーに出品してみたら話題を呼んでプラモデルにもなったんです。もう、うれしくてね。