新神宮球場で危機感 巨人に再燃する「築地市場跡地」本拠地計画 (1/2ページ)

週刊実話

新神宮球場で危機感 巨人に再燃する「築地市場跡地」本拠地計画

 東京オリンピック・パラリンピックを契機に、明治神宮外苑一帯の再開発が始まる。本拠地移転問題に揺れていた東京ヤクルトが商業施設も併設する「ボールパーク」を手にする一方、心穏やかでないのが巨人だ。球界勢力図が替わる可能性もあり「築地ジャイアンツ球場」建設計画が再燃――。

 5月8日、東京五輪を契機に東京・明治神宮外苑地区一帯の再開発に関して、都の環境アセスメントの手続きが本格的に始動した。神宮球場は、明治神宮、日本スポーツ振興センターなどにより、神宮球場と秩父宮ラグビー場が場所を入れ替えて建設されるという。

 しかも、2027年に新球場が完成してから旧球場を取り壊すことで、空白期間はない。つまり、一時期騒がれたヤクルトの本拠地移転問題も消滅したのだ。

 五輪開催にともない来年7月6日から9月13日までは使えなくなるが、あとは従来通り神宮球場で試合ができる。新神宮球場一帯の再開発の工程表はこうだ。

 まず’21年に神宮第二球場を解体し、翌年、新たな秩父宮ラグビー場をその跡地に建設。工事は2024年にいったん終了し、その後、秩父宮ラグビー場を解体してその跡地に新神宮球場の建設を始め、2027年に完成させる。その後、神宮球場を取り壊して、新秩父宮ラグビー場の観客席を増設。合わせて商業施設や宿泊施設も建設し、2030年秋をめどに全体の計画を完了する計画だ。

 およそ10年、総工費1000億円の巨大事業だが、この工程表からも分かるように、計画の中心にあるのは神宮球場である。メジャーリーグのサンディエゴ・パドレスの本拠地、ペトコ・パーク(数約4万2000人収容)を参考に、球場にビルの一部を取り込み、レストランやホテルを営業し、屋上は観客席として利用する計画もあるという。

 2万5000人収容の新秩父宮ラグビー場は、開閉式の屋根を設け、コンサートなどでも利用可能。6万8000人収容の新国立競技場は、サッカー日本代表の試合や陸上などの世界的な大会やイベントで使用され、ライブコンサートなら8万人が収容できる予定だ。

「地獄から一転とはこのこと。地方への本拠地移転どころか、ヤクルトは新宿区と渋谷区という都心一等地に超豪華なボールパークを手に入れます。

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