「山王」様はどこにいる?バス停に残された地名から郷土の歴史を発見する楽しさ! (1/3ページ)
皆さん、バスは好きですか?
筆者も好きでちょくちょく利用しますが、バスは遠距離間を一気に結ぶ電車や、目的地へピンポイントで直行するタクシーなど他の交通機関と比べて地域に対する密着度が高く、色々なバス停を巡れる点が魅力だと思っています。
そしてバス停には古くからの地名がそのまま残っていることも多く、珍しい地名に接することが出来るのも、バスに乗る楽しみとなっています。
今回は、バス停に残された地名から郷土の歴史を発見したエピソードを紹介。皆さんの身の回りに隠された郷土の歴史に興味を持っていただくきっかけとなりましたら幸いです。
「山王」様はどこにいる?そのバス停は「山王(さんのう)」という名前です。
山王と呼ばれるからには近くに山王様(大山咋神・おおやまくいのかみ)をお祀りする日枝神社がある筈……と、ちょうどその日は時間に余裕があったため、バス停の周辺を隈なく探し回りました。
……が、いくら探してもお社も祠も見つからないまま両隣のバス停まで着き当たってしまったため、日を改めようとやむなく撤退したのでした。
それからの数年間、このバス停に通りがかる度に「いったい山王様はどこに祀られているんだ問題」が脳裏をよぎる日々が続いたのですが、つい先日の朝、通りすがりにふと気まぐれに山王バス停近くの御霊神社(旧鎌倉郡・田谷村の鎮守)に立ち寄った時のこと。