オリックス榊原翼、夢の阿部慎之助との対決を制すも直後に「悔しい」悪夢の一発に泣く (2/2ページ)

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高めに浮いた初球のストレートをバックスクリーンに運ばれ、移籍後第1号を献上するとともに、同点に追いつかれたところで、西村徳文監督は榊原の交代を告げた。マウンドを降りる榊原の目には光るものがあったが、ベンチに戻ってからもしばらく顔を上げることが出来なかった。夢の直後に襲った悪夢である。

 チームは8回に小田が犠牲フライを放ち再び1点勝ち越すと、8回裏は近藤大亮、9回裏はディクソンという増井浩俊が戻ってくるまでの暫定勝利の方程式で、ピンチを作りながらも無失点で凌ぎ、巨人との戦績を1勝1敗のイーブンとした。試合後、榊原は「先頭が四球…あの回は悔しい。最後まで投げ切りたかった」と7回の投球を悔やんだ。西村監督は「榊原は完璧でしょう。7回の初球は慎重に行ってもらいたかったけど。初めから7回までは投げ切ってもらう予定でした。最後はヒヤヒヤしたかもしれないけど、(近藤)大亮とディクソンが結果0で抑えてくれた。(吉田)正尚もよく打ってくれた。状態は良くなってきてるので、どうやって塁に出るかじゃないですか。ロメロも中川(圭太)も頑張ってますから。どうやってクリーンナップに繋いでいくか。今日はバラ(榊原)の1球が悔やまれる」と試合を振り返り、榊原への期待の高さが窺えた。また、暫定クローザーはディクソンが務めることが確実になった。ディクソンは「チームの勝ちしか目指してない。どういう役割でもチームの勝利に貢献したい」とコメントし、ポジションにこだわらない姿勢を示していた。

 20日はオリックスの先発がK-鈴木、巨人は桜井俊貴と、2日続けて同級生対決が実現する。

取材・文・写真 / どら増田

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