電気代やメンテナンスは? 命にかかわる「エアコンの常識・非常識」

日刊大衆

写真はイメージです
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 今年の5月、北海道・佐呂間で39.5度を記録するなど、全国各地で真夏日となった日本列島。ジメジメ、蒸し蒸しした梅雨が明ければ、間違いなくやってくるのが、ニッポンの夏――酷暑である。

 そこで重要なのが、なにげなく使っているエアコンの賢くて正しい使い方だ。まずは正しい試運転方法。「暑くなってから、いざエアコンをつけたら動かない、では、それこそ命取りです。ですから、遅くとも6月には試運転してください」と言うのは、家電製品アドバイザー。(1)冷房モードで温度を最低温度(約18度)に設定して10分程度運転、(2)異常を示すランプの点滅の有無の確認、(3)30分程度運転し、水漏れ、異臭、異音の確認がしないか確認することが大切という。

 続いては、電気代について。「こまめに電源を切るより、1日中つけっぱなしのほうが電気代は割安」との説もあるが、真相は?「1か月つけっぱなしにした場合と比較すれば、当然、こまめに電源を消すほうが、運転時間が短いので電気代は安くなります。ただし、エアコンが電気を一番使うのは、冷やし始めのとき。数時間程度の外出なら、つけっぱなしのほうが電気代はお得なんです。風量設定は“自動運転”にすると、最も効率的な運転をしてくれます」(前同)

 他にも、設定温度を1度高めにすると、約10%の節電になるという。「空気は温度が高くなると水分を保有できる量が上がるんですが、“除湿(ドライ)”は空気中の水分量を減らす機能。梅雨の時期にはオススメです」(同)

 また、エアコン本体以外にも気を配ると節約になる。「室外機に直射日光が当たらないようにすると効果的です。さらにカーテンやブラインドを使い、窓からの直射日光を防ぐと熱の侵入を約30%カットできます。冷気は部屋の下にたまるので、サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させると、エアコンの冷房効率が上がります」(同)

 また、重要なのがメンテナンス。エアコンのフィルターにほこりなどが詰まると、冷房効率が悪くなり、電気代もかさんでしまうため、2週間に1度掃除することが望ましいという。「フィルター掃除は比較的簡単ですが、エアコン内部にほこりがたまったり、カビが発生すると、アレルギーやニオイの原因にもなってしまいます」と語るのは、エアコンクリーニングを請け負う企業の営業担当者。エアコン内部の掃除は素人には難しいが、壁かけタイプなら、1台1万円前後でクリーニングしてくれるという。

 これからやって来る夏本番の前にしっかり準備して、快適な夏を楽しもう。

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