ピンピンコロリ(PPK)を実現するために必要な6つ

心に残る家族葬

ピンピンコロリ(PPK)を実現するために必要な6つ

「ピンピンコロリ(PPK)」とは、今まで元気(ピンピン)に行動していた人が突然ほとんど苦しむこともなく、コロッと死ぬことである。お年寄りは寝たきりになって家族や介護の人に世話になり迷惑をかけて死にたくない(ネンネンコロリと言う。別名NNK)との気持ちから多くのお年寄りが望んでいることだと思う。

■平均寿命と健康寿命の差の意味するものとは

平均寿命とは生まれたばかりの0歳児がこれから生きるであろう年数である。これに対し健康寿命とは東北大学の辻一郎博士の定義によると以下の通りだ。

(1) 不健康とは自覚していない
(2) 労働、仕事、社会参加ができる
(3) 日常の基本的な生活行動ができる(起きる、排便、排尿、洗面、食事など)
(4) 買い物、電話、お金の勘定などの生活行動ができる
(5) 移動に差支えがない
(6) 知的・認知機能に障害がない
(7) 病院や施設に入っていない

これら満たし、自立して生活できる年数を健康寿命という。



■平均的な健康寿命は?

内閣府の平成30年版高齢社会白書によれば平成28年の男性の平均寿命は80.98歳で健康寿命は72.14歳と、その差は8.84年となり、女性の平均寿命は87.14歳で、健康寿命は74.79歳とその差は12.35年となる。この平均寿命と健康寿命の差が自立して生活できない期間である。

つまりピンピンコロリを実現するためには平均寿命と健康寿命の差の9年から12年をゼロにすることが必要となるが、実際にピンピンコロリと死ぬ人はごく僅かであろうから、お年寄りはできるだけ健康寿命を延ばす努力をして、平均寿命との差を小さくすればするほど、充実した豊かな人生を送ったことになると言えるだろう。

■健康寿命を延ばすにはどうしたら良いか

人は年を取れば心身ともに衰えていくことは仕方がないが、人によって若く見えたり、老けて見えたり、個人差が極めて大きい。これは遺伝的要素に加えて、後天的に老化を遅らせる努力をしたかしなかったかによると言える。

健康寿命を延ばすには次のようなことを実行すれば効果があると思う。

■健康寿命を延ばす方法1:転ばぬ先の筋トレ

転んで寝たきりになって、一気に老化してしまう例は多い。転ぶのは足腰の筋肉が衰えてくるからで、私の経験からも筋トレを続ければお年寄りでも筋肉は少しは増えるものである。ウォーキングなど有酸素運動とストレッチ運動をあわせれば、なお効果が上がる。歩幅を広げることを意識し、開眼片足立ちを1分間以上できるようになれば、バランス感覚も上がり転倒を防ぐことができる。

■健康寿命を延ばす方法2:腹八分目の栄養バランスのとれた食事

量は多くなくてもおかずの種類を増やして偏らない食事を朝、昼、晩とよく噛んで食べたい。
塩分を減らし間食はなるべくしないよう心がけたい。長野県は県下をあげて減塩運動に取り組んだ結果、50年前には脳卒中ワースト1位であったが、今や日本一の長寿県になった。長寿で有名な佐久市ではヘルシーなレシピ「ぴんから御膳」を誕生させている。

又、よく噛むためには虫歯や歯周病で歯を失わないよう毎食後の歯磨きと歯科医の定期健診が欠かせない。歯磨きの後、口をゆすがないでフッ素を残すスウェーデン式歯磨きも虫歯予防になると「ためしてガッテン」で放送していた。

■健康寿命を延ばす方法3:キョウイクとキョウヨウ

キョウイクは教育ではなく、今日行くところがある。キョウヨウは教養ではなく、今日用事がある、の略語である。つまり、仕事でも、ボランティアでも、趣味や友人との会合でも積極的に参加し、社会とつながりを持ち、おしゃべりをし、情報を仕入れ、やりがい、生きがいを持つことが大切だ。

■健康寿命を延ばす方法4:何事にも興味津々

心身が衰えると、考え方が消極的になり、外出するのも億劫になり、興味の範囲が狭くなり、趣味も固定化してくるので、何事にも好奇心を持って新しいことを体験してみることで脳に刺激を与えて血流量を増やし活性化し、ボケを防止することができる。

■健康寿命を延ばす方法5:高僧のように感情をコントロール

高僧は長寿の方が非常に多い。長寿の秘訣の一つに感情をうまくコントロールしてストレスをためないことがあげられる。年を取ると頑固、短気、くどくなりがちだが、興奮すると血圧があがり、心臓発作の原因になるので、ストレスをためないよう大いに笑って、感情を抑えて、穏やかに暮らしたいものだ。

■健康寿命を延ばす方法6:最後は神仏頼

ピンピンコロリを願っても、その通り行く確率は少ないので、最後は神仏に祈るしかない。最近は雨後の竹の子の如く、日本全国に「ぽっくり寺」が誕生しているが、有名なところでは奈良県斑鳩町の吉田寺(きちでんじ)、長野県佐久市のぴんころ地蔵尊、福島県弘安寺、妙法寺、恵隆寺の「会津ころり三観音」などがある。こうした参拝旅行することで気分をリフレッシュすることもできる。

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