身近にいる「ちょっとだるそう」「疲れて見える」な人は、もしかしたら…。 (1/2ページ)

新刊JP

『熟年期障害』(アスコム刊)
『熟年期障害』(アスコム刊)

近年、男性にも「更年期障害」があることが知られているが(主に男性更年期障害、LOH障害と呼ばれる)、最近にわかに注目を浴び始めてきたのが、「更年期」を過ぎた後にも、同じような症状を発症する「熟年期障害」だ。

メディアでも取り上げられてきているほか、その症状について解説する書籍も出版されている。その一冊が医師の平澤精一氏による『熟年期障害』(アスコム刊)だ。

「熟年期障害」は60歳から80歳にかけての「熟年期」に発症し、本書では主な症状として次のようなものがあげられている。

・何に対しても興味が持てず、やる気が起こらない
・外出する気になれず、引きこもり状態になっている
・判断力が低下した
・物忘れがひどくなった
・イライラや不安感に襲われやすい
・疲れがなかなか取れず、だるい
・肌荒れや脱毛がひどく、見た目が急激に老け込んできた
・よく眠れない
・性欲がない
(『熟年期障害』より一部抜粋)

60歳から80歳というと、定年で仕事を退職し、いわば「自由な生活を送れる」年代。現在は健康寿命も少しずつ伸びており、「人生100年時代」というキーワードも浸透したため、「それまでできなかったやりたいことを思う存分やる時間」というイメージが強くなっている。

しかし、生活に張り合いがなくなった。趣味や仕事がない。人間関係にストレスを感じるなど、さまざまな影響からなんとなく元気がないという人は注意が必要。なかなか病院に行っても原因がわからず、「これが老化か」と思っていたら、実は熟年期障害だったという人は実に多いという。

やっかいなことに、熟年期障害は「テストステロン」という男性ホルモンが深く関係しているが、通常の病院の検査ではテストステロンの数値を調べることは少ないため、なかなか診断されにくい「病気」といえるのだそうだ。

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