「死ぬ呼吸法」“肺活”で寿命は10年伸びる! (2/2ページ)

日刊大衆

(1)イスに腰をかけ、姿勢を正す。無理のない範囲で背筋を伸ばし、まず息をゆっくり吐き切る。おなかがへこんでいくのを感じながら、口から息を出そう。(2)息を吐き切ったら、今度は鼻から吸い込む。お腹を膨らませるように意識し、ゆっくり吸う。(3)この「腹式呼吸」を数回繰り返す。できる範囲内で無理せず、一日に数回やってもらいたい。その際、息をしている自分と身体各所の感覚に、意識を集中させることが大切だ。「続けていると、姿勢のゆがみや体の変な場所(肩甲骨周辺など)に不要な力が入りすぎていることに気づき、無意識に是正してくれるはず。肩こりの解消にもつながるでしょう」(同)

 お次は良い呼吸ができる正しい姿勢になる方法だ。通常、首の骨、頸椎は緩やかにカーブしているが、スマホやPCを多用する現代人は頭が前に飛び出し、頸椎が真っすぐなストレートネックになりがち。この状態だと呼吸が浅くなる。「肩を後ろに引き、胸を開く。あごを引く。おなかをへこませる。歩く際も、この3点を意識してください。気づいたときでいい。続けているうちに矯正されます」(呼吸療法認定士)

 3つ目は肩甲骨をほぐすこと。悪い姿勢は胸周りの筋肉を硬くし、横隔膜をよく動かせていない=浅い呼吸となってしまうからだ。そのためには肩甲骨をよく動かすことが重要なのだ。(1)肩幅でリラックスして立つ。両肩付近の肩甲骨を上げる意識で、息を吸いながら両肩を上げる。(2)息を吸いきったら、今度は一気に息を吐き、同時に脱力して両肩(肩甲骨)を下げる。「これを気づいたとき、1日何度かやってください。人目が気にならないトイレの中でもいいです」(同)

 肺にダメージを与える行為であるタバコをやめることも大切だ。「タバコの成分が肺機能を壊し、呼吸困難にするCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を引き起こすからです」(前出の橋本氏)

 たびたび咳込んでしまったり、痰が出る、階段をちょっと上がっただけで息切れするのもCOPDの前兆だ。そうなると肺が弱っている証拠なので要注意。

 最後はスクワット。息切れするようになると、身体を動かすことが億劫になってくる。すると肺だけでなく全身の筋肉が弱り、ますます浅い呼吸になるという悪循環に陥ってしまう。「スクワットは足腰の筋肉を維持する効果があります。私の場合、日々の診療で座っていたり、横になっている患者さんの顔の高さまでまず、しゃがみ込む、その後、診察が終わったら、すくっと立ち上がる。それが自然とスクワットになっています(笑)」(前同)

 以上、紹介した肺活、やるとやらないでは健康寿命に10年の差が出るとも。さっそく、お試しあれ。

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