巨人・エース菅野の「ポスティング移籍」(3)“不安定な状態”に生じた疑念 (1/2ページ)

Asagei Biz

菅野智之
菅野智之

 菅野自身は、侍ジャパンのエースとして今年11月のプレミア12、そして来年夏の東京五輪に出場し、日本代表を頂点に導くシナリオを描いている。

 言うまでもなく巨人のエースとしてもフル回転しながらチームをリーグ優勝、日本一へと引っ張る腹づもりだが、気にかかるのは侍ジャパンとの両立による勤続疲労だ。これに関しては菅野本人のしたたかな皮算用も見え隠れし、妙な噂までささやかれている。

「今季の菅野は、正直言って『絶対エース』という状態ではない。5月中に腰の違和感を訴え、19日間もチームから離脱するなどコンディションもイマイチ。この不安定な状態と先日の登録抹消に『来オフのMLB移籍を見越し、今年から来年の侍ジャパン参加が絡む過密日程を考慮して、飛ばしすぎをセーブしているのではないのか』と、疑念を抱くチーム関係者もいます」(スポーツ紙記者)

 さて、何よりも菅野のMLB行きで最大のキーパーソンとなりそうなのは原監督である。言わずと知れた菅野の母方の伯父だ。20年オフは3年契約の原監督にとって、まだ任期を1年残しているタイミングだけに「チームの弱体化を招くことになる菅野のメジャー流出をわざわざ認めるとは思えない」との指摘もあるが、原監督に近い関係者は首を振りながら「いやいや、その逆ですよ」と言い切り、こう続けた。

「甥であるからこそ、菅野の夢をかなえるはず。原さんはそういう人です。侍ジャパンの監督に就いていただけあって、世界への挑戦に理解もあります。自分の血を分けている同じ野球人がメジャーリーグに羽ばたく姿を見たいと考えるのが、むしろ自然の流れです。『智之、残念だけど行かせられないよ』なんてことを言うわけがありません」

 ところで、菅野の来オフMLB挑戦を後押しするのであれば、原監督としても絶対エースの退団前となる今季、来季のうちにせめて結果を残しておきたいところだ。ただ冒頭でも触れたように今のところリーグ首位でV筆頭候補とはいえ、必ずしも好材料ばかりではない。全権指揮官・原監督への不評がチーム内、あるいは球団内から少しずつ聞こえてきているのである。

「編成面も担う全権監督だけに、不平不満が向けられています。とにかく、今季の原体制は補強しすぎですよ。

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