島田紳助・松本人志が「加藤の乱」鎮圧へ

週刊実話

島田紳助・松本人志が「加藤の乱」鎮圧へ

 「『雨上がり決死隊』宮迫博之(49)や『ロンドンブーツ1号2号』の田村亮(47)の処分撤回問題、さらに宮迫に至っては処分撤回の撤回示唆で吉本社内は混乱が続いています」(事情通)

 闇営業問題に端を発した岡本昭彦社長(52)の宮迫らへのパワハラ発言で、“狂犬”加藤浩次(50)が「執行部を刷新しなければ、吉本を辞める」と現経営陣に噛みついたのが7月22日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)内。同日、集中砲火を浴びた岡本社長の謝罪会見後には、大﨑洋会長(66)自ら事態収拾に向けて動いた。

 「動きは機敏でした。当初、加藤に追従する動きを見せていた芸人らの取りまとめを『松本人志(55)に託す』と、加藤に電話し直ぐに東京本部に呼び出したんです」(吉本関係者)

 23日、東京本部で行われた話し合いは3時間近くに及んだ。吉本退社を宣言していた加藤は一転、「僕もああいう発言をして、いろんな方としゃべらせていただいて、これからいろいろ決まっていくのかな。僕もいま冷静に、あのときは熱くなった部分もあるから。〜略〜どういう風に和解という形になるのか分かりませんけど、時間をかけて話をしようと思っています」とトーンダウンした。

 「恐らく岡本社長以上の恫喝に近い説得劇が繰り広げられたのではないでしょうか。加藤も憑き物が落ちたような顔になっていたのが印象的だった」(放送作家)

 一見すると、現吉本執行部によって鎮圧されたかに見えた『加藤の乱』だが、加藤をよく知る『スッキリ』の番組スタッフは「あれは死んだふり。これからが本番だ」と断言する。現状は「嵐の前の静けさにすぎない」(同)というのだ。

 「大﨑会長や岡本社長らに対する加藤の恨みは、この十数年の間にオリのように時間を掛けて溜まったものです。数時間の話し合いで消えるようなものではない。しかも、加藤は現執行部を批判した。このままで済むとは思っていない。ほとぼりが冷めたら干されることは百も承知なんです。仕掛けてしまった以上、もう後には引けないというのが加藤が下した決断です」(同)

 そもそも、宮迫や亮らが行った闇営業問題に対し、なぜ加藤は芸人生命を賭してまで経営陣に反旗を翻したのか。

 実は、加藤が目の敵にしていた本命は『ダウンタウン』の松本だったというのだ。

 「松本が吉本内で絶大な発言力があるのは周知の通り。今回の騒動で松本は執行部を批判しているように装いながらも、裏では経営陣サイドに寄り添っているのが見て取れます。まだ所属芸人は誰も辞めていません。松本にとっても、その方がありがたいわけですよ」(前出・吉本関係者)

 約6000人の芸人を抱える吉本興業には3つのグループが存在する。

 「松本を中心とする主流派と加藤を慕って集まった反主流派。これに吉本とは対等の立場である明石家さんま(64)の中道派です。大﨑会長、岡本社長、藤原寛副社長の3人は『ダウンタウン』の元マネジャー。大阪から上京し、ダウンタウンと苦楽を共にしてきただけに結束力は物凄く強い。松本に引き上げられる形でブレークした東野幸治(51)や今田耕司(53)も主流派です」(芸能プロ関係者)

 一方、加藤と山本圭壱がコンビを組む『極楽とんぼ』は『劇団東京ヴォードヴィルショー』の出身。東京吉本のオーディションから吉本入りした“外様”だ。

 「東京・銀座7丁目劇場を本拠に、ロンドンブーツ1号2号や品川庄司、ペナルティらと切磋琢磨してきた。また、同じ北海道出身という関係で平成ノブシコブシの吉村崇やタカアンドトシのタカらも加藤を慕っています」(前出・放送作家)

 中道派の象徴であるさんまに対しては、松本でさえも意見できない絶対的立場にあるとされる。
「さんまが一度決めたら撤回は120%あり得ない。宮迫や亮を引き受けるなら、その通りになるというのがテレビ界の見方です」(制作会社プロデューサー)

 反吉本、反松本の加藤が密かに画策しているのが、中道派・さんまの吉本興業社長就任だという。
「まさにクーデターと言っていいでしょう。加藤が“さんまさんを社長に”と声を上げれば、かなり多くの芸人らが賛同すると思いますね」(前出・事情通)

★紳助が助っ人「橋渡し」

 そもそも、加藤とさんまの“松本嫌い”は業界内では知られた話だ。
「さんまは、全盛期にコント番組がやりたいと現執行部に相談したことがありました。ところが、大﨑会長や岡本社長は『ダウンタウンの番組を優先しなければならない』とあからさまに宣言されてしまったというんです。さらに松本が監督した『大日本人』など4本の映画は大コケ。莫大な赤字を計上したことに対し、一度、さんまが意見したことがあったが、完全に無視されているんです。今回の闇営業問題に対しても、最初に『ギャラが安いのが一番の問題や』と現経営陣批判したのがさんま。さんまは芸人なので絶対に声を出して松本を批判しませんが、内心は腸が煮えくり返っているんです」(同)

 加藤も松本に対し、積年の恨みがある。
「一番は相方の山本をめぐる復帰問題です。’06年に未成年少女との淫行スキャンダルで契約解除となり、復帰まで10年かかった。だが、松本が可愛がっていた板尾創路は14歳の中学生との淫行で逮捕(’94年)までされたが、謹慎処分のみ。どうやら松本が山本を毛嫌いし、復帰に反対していたのが原因だったといわれているんです。この一件以来、加藤は経営陣に対し不信感を抱くようになっていた」(キー局関係者)

 他にもある。
「オリエンタルラジオの中田敦彦は、お笑いに対する方向性をめぐって松本を批判し、最終的に地上波を干されてしまった。タカアンドトシも武道館で単独ライブを行おうとしたが、NGに…。吉本芸人による武道館ライブは、後にも先にも松本の偉業としてモニュメントを残すためだったというんです。もっとも、その前に『ザ・ぼんち』が武道館単独ライブを開催しています(笑)」(芸能関係者)

 皮肉にも、吉本執行部がレールを敷いてきた“松本ファースト”体制が大きな仇となり崩壊危機を招いたのだ。とはいえ、加藤ら反主流派が推すさんまは吉本社長就任を承諾するのか。

 「さんまにとって、一番はお笑い芸人でいること。権力に迎合しないのが芸人で、経営者とは違う。あくまで芸人ファーストの筋を通す。これは天敵・松本と一緒です」(お笑い関係者)

 加えて、古巣吉本の内紛を憂慮した元所属芸人の島田紳助氏(63)が松本、さんまを援護すべく参戦した。
「紳助は親友のさんまや大﨑会長に連絡したと、メディアの取材で明かしている。’11年に暴力団最高幹部との密接交際で芸能界を引退した紳助は、吉本内外のことを客観的な立場で見ている。松本の言動に理解を示し、宮迫らとも交友関係を続けている。吉本興業と芸人、宮迫の橋渡しをするのにこれほどうってつけの人物はいない。今回の騒動を収束するには、少なくとも岡本社長の退陣は避けられないと考えているようです。加藤にとっても振り上げた拳を下げさせる妥協策でしょう」(前出・吉本関係者)

 紳助裁きで一件落着?

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