小泉進次郎人気:ロマン優光連載141 (1/3ページ)

ブッチNEWS

小泉進次郎人気:ロマン優光連載141

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第141回 小泉進次郎人気

 小泉進次郎さんと滝川クリステルさんの結婚。結婚自体は普通におめでたいことです。それはいいのですが、何でまた、特に実績がない若手国会議員と微妙な立ち位置のフリーアナウンサーの結婚報告会見が首相官邸で行われなければいけないのか、という疑問はわいてきます。
 まあ、お世話になってる安倍さんと菅さんに結婚の報告の挨拶に首相官邸にいくのは、普通のことです。でも、首相官邸という国家として大きな意味を持つ公の場所を使って、マスコミ相手に結婚という完全に私的な出来事の報告をしてしまうのか。
 いや、本人が調子にのってやっているというわけではないのはわかります。まあ、特に実績がない若手議員の結婚の報道のために群がるマスコミのほうがたいがいなんですよ。政界のプリンスとか、世襲制大肯定みたいなキャッチフレーズとか使ったりしてね。「あんたたちは民主主義国家の政治家に氏素性の尊さとか求めてでもいるのか?」って感じですよ。いや、実際のところ、そういう風に扱った方がウケがいいと考えているからそうするわけで、視聴者なり、読者なりにそういう風に進次郎さんを考えたがってる人がいるというわけですよね。
 小泉家四代目の進次郎くんとしては、そういう政策に共感して応援というよりは、単なるファンといった方が正確であろうメンタリティの持ち主である支持者、及び、その予備軍のためにはああいうのをやらないといけないわけですよね。
 政策を訴えて支持を得るより、「ファン」を作っていくやり方の方が人を集めやすいとは思います。そういう意味では、山本太郎さんも立花孝志も「ファン」を作っていく方法をとる側面があったから、注目を集め支持者を増やしたわけです。
 アイドルオタクが、好きなアイドルがライブ中に水を飲む姿を見るだけで「飲んでる姿もかわいいよ」等と世迷い事を言い出す例からもわかるように、ファンというのはありがたいもので、たいていのことは肯定的にとってくれるし、よくわからなくても「あの子のやってることだから」と応援してくれるもんです。ネガティブな情報も無視してくれたりもするわけで。

「小泉進次郎人気:ロマン優光連載141」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧