「第74回夏の甲子園」桐蔭学園の高橋由伸に沖縄尚学打線が襲い掛かる! (1/2ページ)

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「第74回夏の甲子園」桐蔭学園の高橋由伸に沖縄尚学打線が襲い掛かる!

 1992年第74回夏の選手権の沖縄県代表となったのは沖縄尚学だった。前身の沖縄高校がエース・安仁屋宗八(元・広島東洋など)を擁して出場して以来、30年ぶりの出場。沖縄尚学に校名が変わってからは春夏通じて初めての甲子園だった。

 注目の初戦は開会式直後の開幕試合と決まった。前回出場した時には4‐6の接戦で初戦敗退しているだけに、実に30年越しの甲子園初勝利がかかる試合でもある。だが、その大事な一戦の相手があまりにも悪すぎた。優勝候補の桐蔭学園(神奈川)だったのだ。神奈川県大会7試合中6試合で二ケタ得点をマークし、チーム打率3割9分4厘は大会随一。その強力打線を引っ張るのが3年生で5番の副島孔太(元・ヤクルトなど)、そして2年生4番の高橋由伸(元・読売)であった。県予選で記録したチーム合計本塁打7本中、5本をこの2人がマークしていたほどだ。

 桐蔭学園は評判通りの打撃で、初回、1死一塁から3番・広川聡が目の覚めるような中前打、さらに4番・高橋がライトオーバーの適時二塁打を放ってあっさりと先制。しかし、沖縄尚学もその裏すかさず反撃に転じた。先頭の新垣隆が中前打で出塁すると犠打と四球で2死ながら一、三塁とすると5番・平良勝也が中前へ適時打を放ち、同点に。そしてここから戦前の予想を大きく裏切る両者互角の好ゲームが展開されていく。

 同点に追いついた沖縄尚学は3回裏、3番・後藤幸一の二塁打と4番・大城勝好の右前適時打で1点を勝ち越し。だが、直後の4回表に桐蔭学園も1死一、二塁とすると、7番・関大輔が左前安打。二走だった高橋は相手捕手・上原秀人と交錯しながらも執念の同点ホームインを果たす。そして7回表には先頭の2番・横川義生が三塁打。続く3番・広川の右前適時打でついに1点をリード。桐蔭学園はエース・木下健之が7回を投げて被安打9と不安定な投球内容だっただけに、8回から県大会からの勝ちパターンであったリリーフエースの投入に踏み切ったのだった。高橋由伸の登板である。

 だが、そのリリーフエースに沖縄尚学打線が襲いかかった。8回裏に3安打を集めて同点としたのだ。直後の9回表に一度は1点勝ち越されたが、迎えた9回裏。

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