2019年8月28日、超高層ビル級の巨大な小惑星「2019 OU1」が地球のそばを通過予定 (2/3ページ)

カラパイア



 最近アメリカで行われた調査によれば、アメリカ人は月や火星への有人飛行を進めるよりは、潜在的に危険なNEOから地球を守るための宇宙プロジェクトに力を入れて欲しいと考えているようだ。


・NASAの地球防衛対策

 当然、NASAもこうしたNEOの衝突から地球を守る準備を進めており、2016年、地球近傍天体を検出・追跡する予備プログラムを正式なものとした。

 さらに昨年6月、その対策として米国が行うべき手順を詳細に解説した20ページにおよぶ計画を発表。

 当時、NASAの惑星防衛官リンドレー・ジョンソン氏は、アメリカにはそのための「意味のある科学・技術・運用能力がある」が、新しい計画を実行することで、「国の備えを大きく増強させ、国際的パートナーとの協力も促されるので、衝突の恐れがある小惑星が発見された場合の効果的な対応が可能になる」と述べている。

iStock-1063068316_e
Image by dottedhippo/iStock

・小惑星を撃墜せよ

 同計画では、地球近傍天体の検出・追跡・調査といったこと以外にも、その進路をそらすための技術開発、国際的なパートナーシップの促進、NEO衝突時の危機対応・行動手順も定めている。

 たとえば4月、NASAは「二重小惑星軌道偏向実験(Double Asteroid Redirection Test/DART)」の一環として、実業家イーロン・マスク氏のスペースX社と6900万ドル(約73億円)の契約を締結した。

 同ミッションの目的は、小惑星の軌道偏向を試みることだ。ファルコン9で二重小惑星ディディモスへ向けて宇宙機DARTを発射。
「2019年8月28日、超高層ビル級の巨大な小惑星「2019 OU1」が地球のそばを通過予定」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る