猛暑を乗り切れ! 無駄ゼロ「カンペキ節約術」

日刊大衆

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 連日続く猛暑の日々。エアコンをフル稼働させないと生活できないほどだが、ここで気になるのが電気代。夏になって、驚くほど金額が跳ね上がった経験は誰しもあるだろう。さらに水道代、飲料代など、何かと夏は出費が多い季節。しかし、出費をケチって体調を崩してしまっては、本末転倒だ。

 そこで今回は、夏を快適に過ごしながらも、家計に優しい「節約術」を検討していこう。

 まずは、夏最大の必須アイテム、エアコンだ。「資源エネルギー庁発表の資料によると、夏の日中の消費電力の約60%がエアコン。エアコンで、いかに節電できるかが夏の節約術の大きなポイントになります」(家電ライター)

 帰宅して暑いと、24度くらいで強風冷房。涼しくなると温度を上げたり、オフにしたりして、暑くなったらまた温度を下げる……なんて使い方をしている人も多いだろう。
「こういう使い方は、電気代のムダ使いです」こう話すのは、テレビでもおなじみの節約アドバイザー・和田由貴氏だ。

 和田氏によると、エアコンの電気代を節約するためには、まず何より「設定温度」が大切なのだそうだ。「エアコンの設定温度は、起きているときは27度、睡眠するときには28度に。これで体を慣らしてください」(和田氏)

 この設定温度でも、涼しく過ごせるコツは後述するが、設定温度が1度違うと、電気代は約10%も変わるのだという。ふだん25度に設定している人なら、27度の人より、約20%も電気代が余計にかかっていることになる。まずは設定温度を見直すだけで、大きな節約になるというわけだ。

 さらには、むやみに“オン・オフ”することもムダにつながる。電化製品はマメに電源オフすることが節約の近道のようにも思えるが、ことエアコンに関しては、そうではないのだ。「一度、設定温度まで冷えた後は送風状態が続くので、電気代はほとんどかかりません。在宅のときは、つけっぱなしが最も節約できる方法です」(前同)

 エアコンは、運転開始直後、つまり室温と設定温度の差が大きいときに一番電力を消費する。“マメなオン・オフ”は、これを繰り返すことになり、節約の面ではまさに愚の骨頂なのだ。しかも驚きなのは、在宅時以外ですら、エアコンをつけっぱなしのほうが、お得になることもあるのだという。

 夏の快適生活術に詳しい、フリーライターの古館明廣氏は、こう解説する。「近くのコンビニに買い物に行くレベルなら、エアコンを切らなくても大丈夫。ゼロから冷やし直すより、よっぽど経済的です。気密度の高いマンションで、カーテンでしっかり遮光している部屋なら、約2〜3時間の外出でも、つけっぱなしのほうがお得という実験データもあります」もちろん時間帯でも変わってくるが、1時間程度の外出であれば、エアコンはつけっぱなしで出かけたほうが得策のようだ。

■アレの併用が効果的!

 さて、いくら経済的とはいっても、設定温度が27〜28度では、暑く感じてしまう人もいるかもしれない。そんな人に、前出の古館氏がオススメするのは、扇風機の併用だ。「冷えた空気は、部屋の下部に溜まりやすい。扇風機を使うことで、それを部屋全体に拡散してあげれば、同じ温度設定でも快適になります」

 扇風機の電気代は、だいたいエアコンの100分の1ほど。気になるような額にはならないだろう。「扇風機は“弱”運転であっても、その風を浴びるだけで体感温度が3度下がるといわれます。ただ、長時間、直接、風に当たり続けると冷えすぎてしまうので、ご注意を」(前同)

 風呂上がりや帰宅直後など、暑くて仕方ないときは、こんな方法もある。「首筋や脇の下など、太い血管がある部分を冷やすことで、体感温度は一気に下げられます。タダでもらえる保冷剤をタオルにくるんで使えば、お金もかかりません」(前出の和田氏)

 また、エアコンに関しては、意外なところでも電気代に大きな差がつくようだ。それは室外機だ。「室外機は外の空気を取り込み、部屋の暑い空気を外に排出する役目をしています。その室外機が直射日光で熱くなっていると、効率的に熱のやりとり(放熱)ができず、ムダな電気代がかかってしまうんです」(古館氏)

 また、吹き出し口の前に物やゴミがあっても、外気がうまく取り込めず、同様に電気代がかさむ原因となってしまうという。今すぐ室外機周辺を清掃し、もし日なたに設置してあるようなら、対策をしたほうがいいだろう。「最近は、室外機専用の日よけカバーも市販されています。すだれや、100円ショップのサンシェードなどで代用する人もいるようですね」(前出の家電ライター)

 現在発売中の『週刊大衆』9月2日号では、冷蔵庫、お風呂の節約術も大公開。今年の夏は賢く快適に過ごそう。

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