地球温暖化に懐疑的な人は、自分の信念を支持する情報を集める為、科学者より49%多くのメディアをチェックしている (3/4ページ)
個人としては、好みの情報源から生じたバイアスを克服するよう努めねばなりません。
・温暖化の科学的議論はすでに終わっている
ヘンディ教授は、メディアはいい加減、温暖化が本当かどうか論じるのを止めるべきだと話す。
科学者はもうそんなことを議論していません。だから公の場でその議論がされていたとしたら、それは科学を正確に反映したものではありません。科学はその先に進んでいます。ならばジャーナリストもそうすべきでしょう。
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・SNSは温暖化否定論に一番出会いやすい場所
今回の研究では、編集によるコントロールが弱いメディアほど、主観的な発信源になることも明らかになっている。自由にやれるメディアであるほど、温暖化否定派が大きな力を持つ可能性が高いということだ。
SNSはおそらく温暖化否定論に一番出会いやすいところでしょう。
フェイスブックであれ、ツイッターであれ、温暖化についての投稿を追っていれば、すぐにその懐疑論に出会います。そうしたプラットフォームでは、意図的に誤解させたい人たちが虚偽情報を流すことができます。
しばしば、否定派の人たちは本当だったかもしれない科学的情報を取り上げます。つまり6、70年前はかなり疑問視されていたような情報のことですが、それをいまだに怪しいと言い続けているわけです。
そうした人たちは、科学者がとっくの昔に解決した事実を知らないか、無視しています。彼らの主張にはいくばくかの真実も含まれているのですが、実際のところ科学はもうその先に進んでいるのです。