地球温暖化に懐疑的な人は、自分の信念を支持する情報を集める為、科学者より49%多くのメディアをチェックしている (1/4ページ)

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地球温暖化に懐疑的な人は、自分の信念を支持する情報を集める為、科学者より49%多くのメディアをチェックしている
地球温暖化に懐疑的な人は、自分の信念を支持する情報を集める為、科学者より49%多くのメディアをチェックしている

Image by Gerd Altmann from Pixabay

 地球温暖化に懐疑的な人ほど、くまなくメディアをチェックしているという最新の研究結果が発表された。自分の信念を補強する情報ばかりを集めるようになるからだという。

 もちろんどんな研究にも反対意見があってしかるべきだが、例え信ぴょう性が高く、多くの専門家が支持している研究でも、信じたくない人は反証する意見ばかりを求める。メディアに出ている情報のバランスは必ずしも対等ではないにもかかわらずだ。

 温暖化を疑わしいと考える人は、それが人為的なものという見解を支持する科学者よりも49%多くメディアをチェックしているという。

 これはアメリカ・カリフォルニア大学のチームが、温暖化関連の科学者とその否定派の人たちによる20万本の研究論文と10万本のデジタル・紙メディア記事を調べた末に明らかになった結論で、『Nature Communications』(8月13日)に掲載された。
・メディアが報じる「偽のバランス」が一般人の温暖化問題の理解を阻害

この結果について、ニュージーランド、オークランド大学のショーン・ヘンディ教授(調査には不参加)は、「偽のバランス」が一般人による温暖化問題の理解を阻害していると解説する。

これは私たちが長年戦ってきたものだと思います。たとえば気候学者が温暖化について話しているニュースを見たとします。そこにはそれを否定する人も登場します。これが偽のバランスです。

気候学者の97%はいまでも温暖化が起きていると考えているわけです。でも毎年毎年、それを報道する価値は認められていないでしょう。

あるニュースが伝えられると、その反対意見も欲しくなってきます。それで、多くの場合は、両方が対等の立場が伝えられるのですが、両者はイコールというわけではありません。
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