超深部起源ダイヤモンドが明かす月の年齢に匹敵する本源マグマの存在(オーストラリア研究) (3/3ページ)
そのダイヤモンドには、地球と月が衝突した時代にまでさかのぼれるヘリウムガスの痕跡が残されていたのだ。
したがって、問題の同位体パターンは、このダイヤモンドが形成された場所か、あるいはそのさらに下にある太古の貯留層に由来するということになる。
ブラジルのジュイナ地域のダイヤモンドの電子顕微鏡画像image credit:Suzette Timmerman
ティメルマン氏によれば、本源マグマの存在だけでなく、それが存在する深度を限定することもできたという。
超深部起源ダイヤモンドは、地下410~660キロの深さにある遷移層で形成されることがわかっている。ということは、貯留層があるのは410キロよりも深いところだと推定されるのだ。
この発見は『Science』(8月16日付)に掲載された。
References:inverse / phys/ written by hiroching / edited by parumo