超深部起源ダイヤモンドが明かす月の年齢に匹敵する本源マグマの存在(オーストラリア研究) (1/3ページ)

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超深部起源ダイヤモンドが明かす月の年齢に匹敵する本源マグマの存在(オーストラリア研究)
超深部起源ダイヤモンドが明かす月の年齢に匹敵する本源マグマの存在(オーストラリア研究)

Image by TomekD76/iStock

 地表から400キロ以上も深い地層で形成されたダイヤモンドによって、長きに渡って地質学者らが疑ってきたことが明らかになった。

 その疑惑とは、地球の内部のどこかに、40億年以上も前の本源マグマが大量に隠されているのでは? ということだ。

 そのマグマの貯留層の位置・大きさ・中身といったものについては、現在も議論が交わされている。

 しかし超深部起源ダイヤモンドのおかげで、今、地質学者はおそらくは地球「最古の残り」で「比較的乱されていない」物質に迫りつつある。

・ダイヤモンドはタイムカプセル

「ダイヤモンドは、既知のものとしては一番硬く、壊れにくい天然の物質です。そのため完璧なタイムカプセルであり、地球内部を覗き込むための窓にもなってくれます」とオーストラリア国立大学の地球化学者シュゼット・ティメルマン氏は話す。

 激しい火山の噴火によって地表まで運ばれたダイヤモンドは、地球内部の様子を伝えてくれる貴重な生存者だ。浅い部分で形成されるダイヤモンドとは明らかに異なっており、地球深層部を探る数少ない手がかりとなってくれるのだ。

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ブラジルで採掘された 起源ダイヤモンド。地球と月が衝突した時代のヘリウムガスが捕らえられている。
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