「猫なで声」はモテテクとして有効なのか
好きな人を前にすると反応が変わっちゃう人っていますよね。
例えば、猫なで声になるとか。
女友だちが男性の前で声色を変える姿を見て「あれ、この子……」とモヤモヤしたことはありませんか(「とはいえ、モテテクとして本当に通用するなら、自分もちょっと使ってみたい……」というしたたかさも歓迎します)。
猫なで声とは、甘えるような調子の声のことです。あえて猫なで声になる人もいれば、無意識に猫なで声になってしまう人もいるでしょう。
今回は、そんな猫なで声が「男性からどう思われているのか?」「モテテクとして通用するのか?」について解説します。
■猫なで声ってどんな声?
ズバリ、猫なで声とは「甘え」を含んだ声です。
それこそ猫が飼い主にすり寄るように、好きな人の前で甘えているわけです。
そして「女性が男性に甘えるときの猫なで声」の奥には「子どもが親に甘えるときの心理」が潜んでいると私は考えます。子どもが親に向かって「気に入ってほしい!」「かわいがってほしい!」と伝えるときの声というわけです。そう考えるとかわいいものですよね。
つまり、そもそも猫なで声は、親子のコミュニケーションに使われる声ともいえるのです。
猫なで声で話す女性の心理
そもそも異性の前で猫なで声を出す女性は、どんな性格や心理を持つのでしょうか。
◇1.甘えたがり
先ほど解説したように、猫なで声には「甘えたい心理」が潜んでいます。
とにかく子どものようにかわいがられたいのです。だから半分本能的に、子猫のような声を出してしまうのです。
逆にいえば「甘えられる人が少ない」ことまで推測できるでしょう。
猫なで声は、どちらかというとストレートな感情表現です。
大人の駆け引きといったものではありません。もっと本能的な、心の奥から表れる欲求です。やや大げさにいうと、愛されたいという叫び声なのです。
ゆえに「愛情に飢えている」という心理が隠されています。
過去の家族関係や人間関係によるものかはわかりません。しかし恋愛がうまくいかない、愛されたい、安心できる男性を探している──という傾向はあります。保護者を求めているという解釈もできるかもしれません。
◇2.相手をすごく好きになっている
相手をすごく好きになっていることもわかります。
そもそも人間は好きになった相手の前では、声の調子が上がってしまいます。猫なで声は、ある種、本能レベルでの好意サインだといえるでしょう。
とにかく好かれたい。相手の関心を自分に向けたい。というわけです。
自分では気づかなくとも、猫なで声になっていることもありえます。その場合、知らず知らずのうちに相手を気になりはじめていることになります。
理性より先に、本能が惹かれてしまっているのですね。
◇3.猫なで声を有効だと考えている
猫なで声になる以上、それが有効な方法だと考えているのもわかります。
いままで成功してきたのか、成功しなかったのかはわかりません。しかし、それが男性にアプローチするために役立つと考えているわけです。だからこそ猫なで声になるのです。
あるいは「ほかに好きな男性に接する方法を知らない」ということもあります。駆け引きを好むタイプでなく、あくまでストレートに感情表現する女性に多いでしょう。
このように、計算で猫なで声になる女性もいます。
経験上、その声が有効だと知っているのかもしれません。あえて甘える声を出すことで目の前の相手を落とそうというわけです。甘え上手と捉えるともできるでしょう。
■猫なで声で話す女性に、男性が思っていること
では、猫なで声は本当に効果があるのか。ストレートにアプローチとして効くのか、はたまたやりすぎか、疑問に思って実践を戸惑っている女性も多いでしょう。
猫なで声で話す女性のことを、男性はこんなふうに思っています。
◇1.シンプルにうれしい(そもそも脈ありなら)
男は単純な生き物です。
やはり猫なで声で甘えられるとうれしいものです。頼られている気がして、プライドがくすぐられるのもあるでしょう。必要とされて悪い気はしません。
しかし「そもそも脈ありなら」という注意はつけさせてください。
つまり、もともと好きな女性から甘えられるとうれしいけれど、逆に、好きではない女性に猫なで声でこられてもうれしくないというわけです。下に続きます。
◇2.シンプルにうれしくない(そもそも脈なしなら)
上の逆パターンです。
脈なしの相手からの猫なで声は「正直、微妙……」にもなりえます。
男女逆にしてみると、わかりやすいかもしれません。
女性も「いいな!」という男性からのアプローチはうれしいですが、正直、そうではない男性からのアプローチは苦手ですよね。それと同じわけです。
もし微妙な恋愛関係であれば、ひとまず猫なで声は封印して、その上で、おとなしいアプローチに移るべきかもしれません。
◇3.俺のことを好きに違いない
要注意です。
女性が猫なで声で甘えることは「あなたのことが好きで仕方ありません」と告白しているのと同じことになります。
もともとラブラブな恋人同士なら問題ないかもしれません。
しかし、男性は「この女の心は手に入った」と考えると、とたんに興味をなくしてしまう生き物でもあります。軽く扱われるようになります。なので恋愛は「手に入った感」を与えすぎないことも大事です。
猫なで声になるのもいいですが、そのあとはLINEの返信を遅らせるなど、やや「引いてみる」のも必要な駆け引きかもしれませんね。
◇4.子どもっぽさを感じる
猫なで声はどうしても「子どもの甘え方」のニュアンスがつきまといます。
それが「年下っぽさ・あどけなさ」を感じさせます。もちろん良い悪いの話ではありません。相手の男性の好みにもよるでしょう。
もし「自立した女性がタイプ」という男性であれば、猫なで声だけでアプローチするのは避けるべきかもしれません。しっかり大人の女性アピールもしましょう。
そのあとに猫なで声を使うなどの「甘えたアピール」をすればギャップも演出できます。大人な一面を見たあとだからこそ余計に気になるというわけです。
◇5.この子は……あざといかもしれない
これも男子の本音です。
なんだかんだ女性が男性の本音を見抜けるように、男性だって女性の下心を見抜いたりします。猫なで声に、あざとさや計算高さを感じることもあります。
すると、ちょっと冷めたりもします。
恋愛の駆け引きにしても、猫なで声というアプローチが、強く感情に訴えかけようとするものだからかもしれません。下心が見えると、ちょっとズルイ気がしてしまうのですね。
猫なで声はモテテクとして有効なのか?
猫なで声はモテテクになるのか?
結局のところ、大事なのは、これだと思います。
結論からいうと「すでに脈ありの相手には効果バツグンだけれど、ややリスキー」というところかと思います。場合によっては冷められる危険性がありますから。
もちろん、その上で、どうするかは貴女次第です。ただ猫なで声でいるにしろ、そのメリットとデメリットを「理解した上で使う」のが大事なのかもしれません。
どうせなら相手に惚れてしまって、無意識に声が上擦る猫なで声でなく、相手を惚れさせるための武器としてそれを使ってやりましょう。
あなたの恋が叶うことを祈っております。
(浅田さん@令和の奇術師)
※画像はイメージです