クレオパトラも愛用していた?2000年前の古代エジプト人がつけていた香水を再現(米研究) (1/4ページ)
image credit:Pixabay
好みの香りを気軽に楽しむことのできる香水は、現代人の暮らしに馴染んだ化粧品のひとつである。
愛用の香水を使い続けているという人もいればさまざまな香水をコレクションしているという人もいるはずだが、古代人はどんな香りを身にまとっていたのだろう。
マノアにあるハワイ大学の研究者たちが、2000年前の古代エジプト人がつけていた香水のレシピを解読、再現したそうだ。
もしかしたら、絶世の美女として知られるナイルの女王・クレオパトラもつけていたのかも?
・古代ギリシャの文献をもとにして再現された「ミルラ」ベースの香り
このレシピは、メンデジアンとメトピアンというふたつの香水について書かれた古代ギリシャの文献をもとにしているのだとか。
香油や天然成分が配合されているが、ベースはどちらもミルラ(没薬)だという。ミルラはアフリカやアジアの一部に分布する顕花植物から得られる樹脂のこと。
チュメニ大学の考古学者、ジェイ・シルバースタイン博士は
メンデジアンは、軽い香をたいたようなとてもいい香り。メトピアンは、ムスク(麝香)に似た少しきつい香りで、私のお気に入りだ。
クレオパトラのような人は、さぞかし何百もの香りを使い分けていた香水マニアだったのではと思うかもしれないが、文献によるとメンデジアンが彼女の一番のお気に入りのひとつだったようだ
と語る。