長嶋茂雄と松井秀喜、栗山英樹と大谷翔平…プロ野球「師弟の絆」秘話 (5/5ページ)
これが、“火の玉ストレート”と呼ばれる剛速球の誕生につながったわけですから、何が幸いするか分かりませんね」(在阪スポーツ紙記者)
そして、今を時めく坂本勇人の売り出しを後押ししたのは原辰徳監督だった。最初は我慢しながら使って、使われ続けていくうちに成長していったタイプだ。「08年、坂本は松井以来となる10代でのスタメン入りを果たしました。二岡智宏のケガもあって、遊撃手として使われ続けたが、夏場には打率が2割2分まで下がるなど、2軍落ちのピンチがあった。だが、辛抱強く使われるうちに全試合スタメン出場を果たし、打率.257、8本塁打、43打点の成績を残し、1軍に定着したんです」(担当記者)
それからの活躍は、ご存じの通りである。
今日のプロ野球の隆盛を生んだ数々の師弟の絆――。さらなる師匠と名手の誕生に期待したい。
※一部敬称略