天才テリー伊藤対談「小池百合子」(4)築地に日本を代表する建築物をぜひ (1/2ページ)
小池 私たち自身の意識も高めるために、都の職員に募集をかけてボッチャチームを作ったんです。「ボッチャ」は〝地上のカーリング〟とも呼ばれる、パラリンピックの正式種目になっている競技なんですが、今、国内に100を超えるチームができているんです。
テリー そうなんですか、まったく知らなかった。
小池 これは健常者でも十分に楽しめます。別にボッチャじゃなくてもいいですから、ぜひテリーさんも何か1つ競技に参加して、パラリンピック普及に協力していただけますか。
テリー ええっ、何がいいんだろう‥‥あれ、何か鈴の入ったボールを転がす競技、ありましたよね。
小池 ゴールボール(目隠しをしながら鈴の入ったボールを転がし、ゴールに入れることで得点する球技)ですね。サッカーに似ていて、おもしろいですよ。鈴の音を頼りにプレーしますから、競技中は観客も静かにしていないといけなくて、会場の雰囲気も独特ですよね。
テリー あれは集中力も養えそうだし、ちょっとやってみたいなと思いました。
小池 本当に? もしテリーさんがお始めになるんでしたら、都が全力で応援しますよ。「チーム・テリー」とか。
テリー じゃあ、僕も小池さんに逆提案させていただきたいんですが、いいですか。まず世界の首都には、代表的なアイコンがあるんですよ。例えば、パリにはエッフェル塔、ロンドンには国会議事堂やビッグベン、ニューヨークには自由の女神。日本はどうですか?
小池 今、都では渋谷のスクランブル交差点を積極的にアピールしています。
テリー わかりますけど、僕からしたら、それって少し寂しいんですよ。そこで先ほどの築地の話に戻るわけです。築地の再開発を進めるにあたって、東京湾から撮影したら、まるでシドニーのオペラハウスみたいに日本のアイコンとなるような、すばらしいランドスケープを作るべきだと思うんです。
小池 ああ、なるほど。
テリー それこそ木材を生かしたような、東京の独自の美を確立する提案を早くしていただきたいんです。このままだと、お台場や豊洲と同じような風景になっちゃいそうですから、今日は、それをどうしても小池さんにお伝えしたかったんですよ。