大船渡・佐々木、「面談=指名」ではない? 国際大会での印象も評価に影響か (1/2ページ)

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大船渡・佐々木、「面談=指名」ではない? 国際大会での印象も評価に影響か

 「時間」に関する解釈が変わってきた。

 プロ野球各球団はドラフト1位指名の最終調整を始めた。最速163キロを誇る令和の怪物・佐々木朗希(大船渡=3年)か、それとも、甲子園の雄・奥川恭伸(星稜=3年)か…。大学ナンバー1、即戦力右腕の森下暢仁(明治大=4年)もいる。1位指名の入札が重複しそうな彼らを避け、レギュラー候補を確実に指名する方法もある。

 「重複も覚悟で、それでも佐々木がほしいとする球団も少なくありません。近く、佐々木はプロ志望の進路表明の会見を開く予定。その後、12球団で申し合わせ、佐々木サイドに面談を申し込むつもりです」(在京球団スタッフ)

 2017年の清宮幸太郎など、12球団が指名前の面談を申し込むのは初めてではない。

 その面談の目的だが、表向きは育成ビジョンなどを伝え、球団が自己ピーアールする場となっているが、それだけではない。「選手の性格」を把握し、球団側の最終判断の材料を得るためでもあるのだ。

 元スカウトの一人がこう言う。

 「選手と直接話をすれば、性格も分かるからね。各球団には表に出ていないカラーがあるんです。先輩後輩の関係が厳しいチームもあれば、レギュラー選手が職人気質で、控室では会話もないところだってある。その反対に、和気あいあいとやっているチームもあります。面談をし、『この子は素晴らしい素質を持っているけど、ウチには合わないな』と分かれば、指名から下ります」

 清宮との面談を行ったものの、実際には1位入札しなかったチームもあった。

 ドラフトのルールでは、スカウトは選手と直接話をしてはいけないことになっている。「もっと話をさせてくれ」というのが現場の声で、今のプロ野球界には「合わない」と分かれば、指名から下りる潔さもあるようだ。かつては、お目当ての選手を抱え込むため、ウラ金が飛び交っていたなんて話もあったが、これも、時代の変化だろう。

 時代の変化と言えば、こんな話も聞かれた。

 「早熟な選手だと有り難いんだけど…」(前出・同)

 ひと昔前まで、無名の高校生選手を指名して、二軍でじっくり育てる球団作りがファンの支持を集めていた。広島がその代表例だろう。

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