スコットランドで「親が子供を叩くのは全面禁止」の法案が可決される。賛否両論の声 (2/6ページ)

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・世論調査では多数が「法律の変更」に反対の声

 親が16歳未満の子供へのスマッキングを全面禁止という法律への変更は、もともとスコットランドのグリーン党所属で元警察官のジョン・フィニー議員により提案されていた。

 早い段階で、フィニー議はグリーン党、スコットランド国民党、労働党、自由民主党という多党の支持を得ており、子供の権利を守る活動を行っている慈善団体のサポートも獲得していた。唯一、法案に反対したのは保守党だったという。

 では一般の人々はどう考えていたのだろう?

 去年英メディアが行った世論調査では、英国の64%が“不当な”スマッキングは犯罪であると考えていることを明らかにしていたものの、今回行われた世論調査では、議会の賛成派に反して多くの人が法の変更に「今のままで十分」と反対を唱えていることがわかった。

 更に、世論調査では反対派が「子供に躾をした分別のある数千人の“善良な”親を、犯罪者にするリスクがある」と懸念。

 保守党オリバー・マンデル議員は次のように話している。

子供に対する暴力は間違っていると思う。ただし、それは今に始まった問題ではない。躾のために叩いた両親が、刑事司法制度に巻き込まれる状況を予測することは不可能だ。
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