スコットランドで「親が子供を叩くのは全面禁止」の法案が可決される。賛否両論の声 (3/6ページ)
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・両親が犯罪者になってしまうことの悪影響
法の変更に反対するキャンペーンは、Be Reasonable Scotlandというグループによって主導されており、彼らはこの法が善意よりも害をもたらす可能性があると主張している。
深刻な身体的虐待の被害者である脆弱な子供たちを助けることにもちろん異存はない。だが、不必要な法の変更は、一般的な家族にトラウマ的介入を引き起こすことになり、法を変えるよりも、真の虐待を特定して対処する能力を向上させるために、ソーシャルワークやその他のサービスに投資すべきだと、グループは政府に促していた。
これまでは、親が懲罰の形として身体的力を使用して子供の暴行で告発された場合、「合理的な懲罰」もしくは「正当な暴行」の弁護を請求できた。
懲罰が合理的であったか否かを判断する際には、もちろん裁判所は罰の性質やその期間と頻度、子供の年齢、身体的および精神的両方の影響などの要因を考慮する。
これは、実際には一般的に親が子供の体を叩くことを許可していることを意味するが、子供の頭を何かにぶつけたり揺らしたり、道具を用いることは違法とされている他、学校やその他の教育現場での全ての体罰は、既に完全に禁止されている。