ラプンツェル並みのガチロンゲが大流行。ヴィクトリア時代の女性にとって豊かな長髪は「女らしさ」の象徴だった (1/5ページ)

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ラプンツェル並みのガチロンゲが大流行。ヴィクトリア時代の女性にとって豊かな長髪は「女らしさ」の象徴だった
ラプンツェル並みのガチロンゲが大流行。ヴィクトリア時代の女性にとって豊かな長髪は「女らしさ」の象徴だった

image credit:Messy nessy chic

 まさにヴィクトリア朝時代(1837年~1901年)の女性を思わせる、おとぎ話の主人公がいる。そう、あの髪の長~いラプンツェルだ。

 「ラプンツェル(髪長姫)」は1790年にフリードリッヒ・シュルツによって書かれたものが原作だが、1812年にグリム兄弟が再発表してジョージ王朝時代に語り継がれた。

 そのころは長く絡まりそうなほどの髪の房をプードルのように頭の上にまとめあげる髪型が大流行りしていたが、のちのヴィクトリア朝時代には女性たちは長い髪を解いて下まで垂らすようになったのだという。
・中流~上流階級の女性たちの間で長い髪を垂らすのが大ブーム!

 中流や上流階級の女性たちの間に、長い髪を解き放つリアルラプンツェルが現れ始め、美の流行が変化した。

 長い髪を結わずにそのまま垂らす陸の人魚たちのような姿が、社会のステータスとなったのだ。

 一方で、貧しい階級の女性たちは、長い髪を保つことはできなかった。病気がはびこり、衛生環境が良くなかったため、そんなに長い髪を維持することができなかったのだ。

 下層階級の女性たちが生きていくには髪を切って、現金に変えるしかなかった。
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