自分を正しく評価できず人を騙していると思い込んでしまう「インポスター症候群」その緩和に必要なのは親しい人以外の感情的なサポート(米研究) (1/4ページ)

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自分を正しく評価できず人を騙していると思い込んでしまう「インポスター症候群」その緩和に必要なのは親しい人以外の感情的なサポート(米研究)
自分を正しく評価できず人を騙していると思い込んでしまう「インポスター症候群」その緩和に必要なのは親しい人以外の感情的なサポート(米研究)

image credit:Pixabay

 インポスター症候群や詐欺師症候群と呼ばれる心の症状がある。これを患っている人は、自分がまるで詐欺師のように感じてしまうという。

 インポスター症候群の人は、自分の実力で成功を手にいれたにもかかわらず、他人を「実際よりも能力がある」信じ込ませること手に入れたと考えてしまうのだ。一般的に、社会的に成功した人たちの中に多く見られる症状である。

 アメリカ・ブリガムヤング大学の研究グループによると、このインポスター症候群を緩和するには他人から感情面のサポートを受けるといいのだそうだ。

 ただし、ひとつ注意点がある。家族や友人といった自分の親しい人たちを頼ってはいけないということだ。それではかえって症状が悪化してしまうのだとか。

 相談するなら、自分が所属しているコミュニティとは違う人たちでなければならないのだという。


・自分の能力に疑いを持つようになった超優秀な学生たち

 研究グループは20名の学生グループに対してインタビューを行った。彼らはかなり難易度の高い会計の集中コースを履修して、その初年度の単位を取得した学生たちだ。

 それによると、ほとんどの学生は高校時代や大学の数年間で超優秀な成績を収めており、自分自身について優れた生徒というイメージを確立していた。

 ところが問題の大学の集中コースを履修すると、自分が詐欺師であるかのような感覚を覚えるようになったという。

 自分と同レベルの学生がほかにもたくさんいることに気がつき、自分が特に秀でた存在だと思えなくなったからだ。

 インタビューでは、ほとんどの学生が自分の能力や自分自身について疑い始めたことを認めている。こうした心情を一番よく表しているのは、ある学生による次のコメントだ。

すごく頭のいい人たちばかり・・・でも、何もしないでここに入った人はほんの数人だけ。
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