嵐が海底に地震を引き起こす「ストームクエイク」の存在が確認される(米研究) (2/3ページ)
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・ノイズと台風の関連性
『Geophysical Research Letters』に掲載されたこの研究では、これまでなら周辺環境のノイズとして無視されてきたあいまいな地震波に着目して解析を行った。すると、そこに強力な台風との関連性があることが判明したのだ。
2006~2015年の間には、1万4077回のストームクエイクが記録されていたとのこと。特に海底地震を頻発させたのは、2008年のハリケーン・アイク(カテゴリー4)や2011年のハリケーン・アイリーン(カテゴリー3)だ。
しかし、大型台風なら必ずストームクエイクが起きるわけではない。たとえば170名を超える犠牲者を出した2012年のハリケーン・サンディは、ピーク時にはカテゴリー3に分類された大型台風だが、これによるストームクエイクはかろうじてひとつのみだ。