嵐が海底に地震を引き起こす「ストームクエイク」の存在が確認される(米研究) (1/3ページ)

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嵐が海底に地震を引き起こす「ストームクエイク」の存在が確認される(米研究)
嵐が海底に地震を引き起こす「ストームクエイク」の存在が確認される(米研究)

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 嵐と地震のコンボだなんて想像したくもないが、海底ではしばしばそうしたことが起きているらしい。

 新しい研究によると、台風による暴風雨など、強力な嵐によって海底ではマグニチュード3.5クラスの地震がしょっちゅう起きているのだそうだ。

 この現象は「ストームクエイク」という。海上に大型の台風やハリケーンが発生し、それによって生じた第二波(S波)が海底と干渉することで起きる現象だ。

 「台風シーズンでは、台風が強力な海洋波としてエネルギーを海に伝えます。そうした波が硬い地面と干渉して、激しい震源活動を作り出します」と米フロリダ州立大学のファン・ウェンユアン氏は説明する。
・ストームクエイクでは津波は起きない

 海底で地震が起きると東日本大震災のときのような大きな津波が生じることがある。だが、ストームクエイクの場合は心配無用だ。弱すぎて危険な津波にはならないからだ。

 むしろ、本物の震源がないような場所では、地球の構造を調査するために便利な震源として使うことができる。さらに大きな台風が発生したときの海洋波のダイナミクスを研究するためにも利用できる。

 ファン氏のような研究者的には、「台風による震源は数時間から数日も持続する」のでワクワクするのだそうだ。
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