もう巨人の時代ではない!? ソフトバンク日本シリーズ制覇で生まれた因縁バトル (3/4ページ)

日刊大衆

王さんはかなり悔しかったようで、“長嶋さんにやられっぱなしはイヤだから、いつかお返ししたい”と言っていたそうです」(球界事情通)

 一方、勝利した長嶋も、盟友の率いるチームに対し、特別な思いを持ったようだ。「シリーズ中、ダイエーの練習を見ていたミスターは、“本当にいいチームだ。これからのパ・リーグは、ホークスの時代になるんじゃないか”と、感心して語っていたんです。今にしてみれば、さすがミスターと言わざるをえませんね……」(前出の元巨人担当記者)

■“背広を着たON”の対決!

 それから19年。再び対峙することになった巨人とソフトバンク。くしくも、両球団が日本シリーズで対戦するのは、ミレニアム対決以来。長嶋と王はすでに現場を離れているが、その勝負への執念は、今なおチームに残っていたという。「今回の日本シリーズは、原巨人対工藤ソフトバンクの戦いじゃない。“背広を着たON”の対決だったんですよ」

 こう語るのはONと親交のある関係者だ。さらに続ける。「工藤は、球団OBとして監督になっているが、チームの骨格を作り上げてきたのは間違いなく王さん。巨人も同様で、近年の長嶋さんは、もはや実質的な総監督。原の再登板も丸の獲得も、長嶋さんのフォローがあってこそ。両球団が2人のカリスマ性で成り立っているのは、疑いようもない事実なんです」

 だが、そんなON対決の再来は、10月23日、ソフトバンクの4連勝という一方的な結果で終わった。王がリベンジを果たした形となったが、前出の関係者は、この結末に「19年間の両者の差が出た感じ」と、こう続ける。「ミスターの代名詞ともなった大型補強は、原監督に受け継がれ、第二次原政権時、10年間で2回も3連覇する黄金時代を築き上げた。しかし、15年の原監督勇退が、巨人の大きなターニングポイントとなりましたね」

 原監督の退任後、巨人は「4年連続V逸」という、不名誉な球団ワーストタイ記録を樹立してしまう。「主力選手の高齢化もありますが、低迷の本当の要因は、近年の補強が失敗続きであること。FAも外国人も、獲得した選手がまるで活躍ができていない。

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