名医・博士の健康術 ★今週のテーマ 米ヌカ (2/4ページ)

週刊実話



★玄米菜食で体重が7㎏減

 昔は「1日30品目」という食生活のスローガンがあったが、これだと過食になる恐れがあり、料理するのも大変ということから、現在では過去のものとされている。そこで、島村先生をはじめ多くの医師が勧めているのが玄米食だ。
「30代の頃の私は、Tボーンステーキを毎日750g平らげるほどの大食漢で、まさに『医者の不養生』ともいうべき健康状態でした。40代に入ると大腸にポリープが見つかったり、痛風が起きたりするなど、体がボロボロになっていましたが、1日3食のうち2食を玄米菜食にしたところ、何と3カ月で体重が7㎏も落ちました。疲れ知らずになって風邪も引かなくなり、自分でも驚くほどの健康体になりました。最近では様々な病気の原因となる動脈硬化まで改善し、医師である私自身も玄米の健康効果に驚いています」(島村先生)

 島村先生は、自身の内頸動脈の動脈硬化の経年的変化を長らく記録してきたが、血管壁の厚みの一部が、8年間で0.5㎜も減少したという。

 島村先生のクリニックでも、がんや心臓病、糖尿病、認知症の患者に玄米菜食を摂ってもらっている。ところが、玄米には「硬くておいしくない」「においが苦手」「消化が悪い」「調理に時間がかかる」などのデメリットがあることから、玄米食に切り替えても長続きしない人も少なくない。
「私のクリニックで提供する病院食は、食べやすく調理しているので、残す患者さんはほとんどいません。しかし、一般のご家庭だと調理に時間がかかるので、なかなか続けられないという方もいます。そこで私がお勧めしたいのが、玄米の栄養を簡単に摂ることができる『飲む米ヌカ』です」(島村先生)

★玄米の栄養が9割含まれる

 米ヌカは、玄米を白米に精米するときに取り除かれる茶色い粉末で、玄米の胚芽とヌカ層の部分が粉状になったものである。玄米の栄養成分はこの胚芽とヌカ層に集中しているので、米ヌカだけで玄米の栄養分が9割摂取できる。
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