サンドウィッチマンの大好物は!? 石狩鍋には意外な効能も…ご当地「絶品ビンビン鍋」

日刊大衆

サンドウィッチマンの大好物は!? 石狩鍋には意外な効能も…ご当地「絶品ビンビン鍋」

 鍋のおいしい季節がやってきた!「栄養バランスの取れた食事が健康な身体づくりに最も有効であることは言うまでもありません。さまざまな食材の入った“鍋料理”は、まさに理想の食事と言えるでしょう」(管理栄養士のshocuicuco氏)

 そこで注目されるのは、バラエティ豊かな日本全国のご当地鍋の存在だ。「その地域の特産品をふんだんに使ったものが多く、個性豊か。旬の食材はそうでないときに比べて栄養価が高く、味も濃いため、おいしく健康に近づけます。しかも、いずれもが男性機能を高める効果が高いものばかりなんです」(医療ジャーナリスト)

 たとえば、最もメジャーなご当地鍋とも言える北海道の「石狩鍋」。鮭を主材料に、豆腐やタマネギ、キャベツ、大根、シイタケ、ニンジン、長ネギなどの野菜を、昆布で出汁を取った味噌仕立ての汁で煮込んだ鍋だが、「実は鮭には血液をサラサラにする働きのあるDHAとEPAが豊富に含まれていて、血管の若返りに役立ちます。しかも、秋〜冬の鮭は脂肪量が減るにもかかわらず、DHAとEPAの含有量は60〜75%も増えるというデータもあります。さらに、野菜やキノコと一緒に食べることで、血中の悪玉コレステロールを減らしてくれるので、より血液がサラサラになる」(前同)

 しかも、鮭には媚薬効果が報告されているとか。

 山形県の郷土料理として知られる「芋煮」。地域によって具材や味つけは異なるものの、里芋をメインに長ネギ、白こんにゃく、牛肉(鶏肉や豚肉を入れる地域もある)を味噌味で煮込んだものが定番で、秋冬には県内の至る所で「芋煮会」が行われる。この芋煮、実はメインの里芋がすごいのだ。「里芋のぬるぬるの素である“ムチン”は消化器官や呼吸器官の表面を覆う粘膜の主成分。タンパク質の消化・吸収を助けてくれるので、スタミナアップの効果が期待できます」(前出のshocuicuco氏)

 里芋は、日本では縄文時代から食べられているという、隠れたソウルフードでもある。さらに、鶏肉と合わせると滋養強壮に効果的だという。

 山梨県の「ほうとう」も全国的によく知られた郷土料理。太くて長い麺を、野菜と一緒に味噌仕立ての汁で煮込んだ栄養バランスのいい鍋だ。「味噌のお汁をたっぷり吸い込んだ油揚げは欠かせません。この油揚げに、実はアルギニンがたっぷり。男性機能を高めたい人は、麺より油揚げ狙いです」(前出の医療ジャーナリスト)

■「ウツボのすき焼き」はマカの4倍以上もアルギニン含有

 珍しいところでは、高知県の「ウツボのすき焼き」がある。「大きな口と鋭い歯を持つ“海のギャング”ウツボは、“マカ”の4倍以上もアルギニンが含まれており、地元の漁師の間では“海の精力剤”ともいわれています。白身は柔らかく、ふっくらとした食感が魅力。皮と身の間には美肌効果の高いコラーゲンがたっぷりあるので、女性にも人気が高く、刺激的なデートの食事にもいいかもしれません」(グルメライター)

 そして、東京都からは「柳川鍋」。言わずと知れたドジョウの鍋だ。「ドジョウ一匹の栄養価は、ウナギ一匹分と同等だとか」(前同)

 特に男の下半身に効くのが、ドジョウに多く含まれる栄養素“アルギニン”と“セレン”である。柳川鍋に欠かせないゴボウも、アルギニンが多く含まれる野菜として知られている。まさに“夜のお鍋”と言っても過言ではないだろう。

 また、江戸時代に吉原遊郭で一番人気だったのが「ねぎま鍋」。「ネギとマグロを、カツオと昆布の出汁で煮たもの。マグロのDHA・EPAとネギの免疫力強化、精力増大、疲労回復効果が一度にまとめて摂れますね」(前同)

 だが、DHA・EPAのことをいうなら、大阪府の「はりはり鍋」も忘れてはいけないだろう。鯨肉と水菜以外は何も入れないシンプルな鍋だが、「鯨のEPAはマグロ以上。男性機能への効果も大いに期待できるはずです。また、ヒゲクジラには抗疲労作用の高いイミダゾールジペプチドが含まれますが、その総含有量は、牛や豚の3〜6倍。疲労回復、スタミナアップに有効です」(同)

 さて、神奈川県からは「しし鍋」をオススメしたい。地方によって「ぼたん鍋」とも呼ばれている猪の肉がメインの鍋だが、「猪肉は、豚肉よりも高タンパクで低脂肪。ビタミンB群、鉄分、亜鉛も豊富に含まれています。神奈川県の某自治体では、しし鍋を囲んだ婚活イベントが催されているんです。結ばれた男女は、猪効果で子宝に恵まれそうですね」(前出のグルメライター)

■亜鉛の含有量なら王様は牡蠣

 だが、亜鉛の含有量なら、やはり王様は牡蠣である。牡蠣の水揚げ量日本一の広島県には、この牡蠣を使った鍋がたくさんある。「有名なのは、ふちに味噌を塗りつけた土鍋で牡蠣を煮込む『牡蠣の土手鍋』。また最近は、牡蠣をはじめ、広島牛、生シイタケ、ゴボウ、生姜など広島産の食材を、これでもかと放り込んだB級グルメ『ええじゃん鍋』も人気です」(前同)

 京都府のスッポン料理「まる鍋」も引けを取らない。「スッポンは必須アミノ酸を豊富に含んだタンパク質の塊。さらに、ホルモンの分泌に不可欠な亜鉛を多く含みます。また、鉄分も豊富で、血液量を上げる効果があります」(医療ジャーナリスト)

 さらに、コース料理で出てくる“生き血”も、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、滋養強壮効果は抜群だ。「全国各地にスッポン鍋はありますが、『まる鍋』はコークスを使った高い火力で炊き上げるのが特徴です」(グルメライター)

 また、グルメリポーターとしても活躍し、鍋へのこだわりから“鍋将軍”の異名を持つ元プロ野球選手・パンチ佐藤氏は、イチオシの鍋について、こう語る。「『あんこう鍋』も捨て難いけど、がっつり牛肉を食べたい。オリックス時代から通い、今も気に入っているのが、神戸牛の黒毛和牛専門店『味鉄』舞子店の『味鉄オリジナルしゃぶしゃぶ』です。緩やかなカーブのついたオリジナルの鉄板にドーナツ状にモヤシの壁を作って、その中に溜めた出汁で、しゃぶしゃぶ。さっとあぶった肉とモヤシ、ピリ辛の味噌だれの相性が抜群で、いくらでも食べられちゃうんです」

 牛肉の栄養価は言わずもがな。モヤシはほとんどが水分で、大した栄養などないと思われがちだが、実は、これがとんでもない話。「モヤシは種から発芽する過程で細胞や組織を作り出し、新しい栄養素を合成するエネルギッシュな野菜。ビタミン、ミネラルをバランスよく含んだ優秀食材で、疲労回復や肝機能を向上させる野菜でもあります」(医療ジャーナリスト)

 そして、男性ホルモン増強鍋ともいわれるのが、福岡県の「もつ鍋」。「たっぷりのニンニクが最大の特徴。あの匂いの成分である“アリシン”の滋養強壮、新陳代謝促進効果は他に比較するものがないくらいです。免疫力を高めるニラはカルシウム量もホウレンソウ並みと、こちらもパワフル。もつは疲労回復に効果的なビタミンB群に加え、亜鉛などのミネラルも豊富です」(前同)

■まだある!クエ鍋、白エビ雪見鍋…栄養満点!ご当地鍋

宮城仙台「セリ鍋」サンドウィッチマンの大好物として紹介され、仙台名物に。ビタミンCや食物繊維を多く含む地元名産のセリを、根っこまで食す栄養満点の鍋。

富山「白エビ雪見鍋」富山湾の宝石・白エビと、氷見産のブリをふんだんに入れた鍋。カルシウム豊富な白エビと血液サラサラ効果のあるブリを同時に取れる健康鍋。

千葉「イワシのだんご汁」イワシの町・九十九里の郷土料理。イワシは動脈硬化を防ぐEPAの含有量がトップクラス。かつ、亜鉛が豊富!

栃木「とっちゃなぎもち(すいとん)」味噌ベースの汁に、すいとんの他、ニンジンや里芋、ゴボウなどの野菜やマイタケ、シイタケなど地元で取れるキノコを入れて食す。栄養◎の鍋。

群馬「おっきりこみ」幅広の生麺に、根菜類など旬の野菜やキノコを入れて、つゆで煮込む。切って具にする。トロリとした食感で体が温まり、血行促進にも効果大。

埼玉「かわじま呉汁」芋がら(ずいき)と数種類の野菜を、大豆を潰した汁に加えて土鍋で煮込む。栄養分が凝縮されて旨味が増した汁は、冷え性にも効果あり!

愛知「ひきずり鍋」名古屋コーチンを使って作られる鶏のすき焼きで、大晦日に食べる縁起物。アルギニン含有量は牛、豚、鶏の中では鶏肉が最多。

長野「竹の子汁」竹の子、ジャガイモ、タマネギを茹でて味噌で味つけ。竹の子のカリウムは高血圧予防に◎。県北部ではサバの水煮缶を入れるため、さらに健康的。

岐阜「飛騨牛すったて鍋」白川郷の郷土料理を現代風にアレンジ。“すったて”とは一晩水に浸した大豆をすり潰したもの。それを、根菜類を煮た味噌汁に投入する。濃厚な味わい!

三重「僧兵鍋」湯の山温泉にある三岳寺は、織田信長の侵略に僧侶が武装して戦った。その際、力をつけるべく食した鍋には豚、鶏、猪が入ってスタミナ満点!

奈良「飛鳥鍋」鶏ガラベースに牛乳を加えた鍋は、渡来人が寒さをしのぐために作ったのが起源とも。鶏もも、ニンジン、シイタケなどの具材が体を暖め血行促進。

和歌山「クエ鍋」県沿岸の沖合に生息するハタ科の高級魚クエは、水揚げが少ない「幻の魚」。コラーゲンたっぷりなのに低カロリーな健康食材で、皮やアラも絶品。

岡山「そずり鍋」薬として食べる“養生食”として津山藩にのみ許されていた牛肉鍋。作州牛の骨からそずり(削り)落とした肉を使い、ゴボウや豆腐と煮込む。

鳥取「ばばあ鍋」地元で“ばばあ”と呼ばれる深海魚タナカゲンゲをカツオや昆布出汁で野菜と煮込む。淡泊かつプルプルの食感。コラーゲンが豊富で若返り効果も。

島根「へかやき」大田市波根地区に古くから伝わる魚のすき焼き。甘辛く濃厚なしょうゆで作った割り下でアマダイ、ホウボウ、バトウなどの白身魚と野菜を煮る。

徳島「ソバ米汁」徳島では学校給食の定番。米のような見た目のソバの実と、チクワ、根菜、鶏肉などをいりこだしで煮た鍋。米よりもヘルシーかつ腹持ちも良い。

愛媛「キジ鍋」鬼北町は年間約1万5000羽のキジを生産する大産地。キジは高タンパクながらカロリーは鶏肉の半分。ビタミン類が血管の老化を予防。

佐賀温泉「湯どうふ鍋」豆腐を嬉野温泉の温泉水で煮ると、表面が溶け出して温泉水は豆乳のように白濁。豆腐の原料の大豆はアルギニンが超豊富!

大分「日田どん鍋」平安末期に日田郡司を務め、怪力で相撲の名手だった大蔵永季の愛称・日田殿(ひだどん)が由来。地元の野菜、肉、魚を使い、栄養バランス抜群。

沖縄「ヤギ汁」ヤギの肉を水や泡盛で長時間煮込み、ヨモギや生姜を入れ、塩味で味つけ。ヒージャーグスイ(山羊薬)といわれる滋養強壮料理。

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