「新国立競技場」オープニングイベント参加者が指摘する“欠陥”とは?

Asagei Biz

新国立競技場
新国立競技場

 12月21日、東京五輪のメインスタジアムとなる新国立競技場のオープニングイベントが開催されたのだが、実際に足を運んだ観客からは思わぬ意見が相次いでいる。
 
「今年11月に完成していた新国立のお披露目式が、抽選で選ばれた約6万人の観客を招き行われました。イベントでは、ドリカムや嵐、ゆずら錚々たるメンバーがオープニングを記念したパフォーマンスを見せたのですが、SNS上ではそれよりも競技場の作りについて多くの意見が寄せられていました」(ネットウオッチャー)

 その指摘を一部紹介すると、《陸上競技を観るには良いかもしれないが、球技の観戦には不向き。日産スタジアムよりもピッチが遠く感じる》《新国立メチャクチャ寒かった。たぶん逆に夏場は暑くなりそうで、屋根に近い3階席はヤバいことになるかも》《男子トイレ入ったんだけど、大便器が2つしかなかった。オリンピック開催中は大渋滞になること必至》など、欠陥を指摘する意見が多く寄せられていたのである。
 
 なお、21日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)ではオープニングイベントの模様が放送されたのだが、映像で新国立を観たビートたけしは、雨天でも観客が濡れないように屋根が張り出している形状について、「でも真夏にやるんだから、サウナに入ってるような感じだね」とし、安住紳一郎アナウンサーが「送風機がたくさんありまして、風の抜けも計算しているので…」とフォローする一幕もあった。
 
「問題が多数指摘されている新国立ですが、一番の問題はピッチの見えづらさではないでしょうか。当初、五輪後は陸上トラックを撤去して球技専用に改修する予定が、一転して改修費用の問題からトラックを残す可能性が検討されています。五輪後の主な利用はコンサートの他はサッカーやラグビーなど球技が中心になると見られ、そうなるとこのピッチの見づらさは致命的なものになる。新国立は年間の維持費だけでも20億円以上かかると言われていますが、果たしてどれだけの利用率があるか…」(スポーツジャーナリスト)

 負の遺産となってしまわないことを願うばかりだ。

(小林洋三)

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