史上最大、脳の神経回路の高解像度マップをGoogleが公開(米研究) (1/3ページ)

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史上最大、脳の神経回路の高解像度マップをGoogleが公開(米研究)
史上最大、脳の神経回路の高解像度マップをGoogleが公開(米研究)


 グーグルとジャネリア・リサーチ・キャンパスの研究グループによって、脳のネットワークを表した史上最大の高解像度マップが公開された。

 それはミバエの脳を構成する2万5000個ほどの神経細胞が2000万のシナプスで結びついた姿を、3Dモデルによって可視化したものだ。

Fly Hemibrain Overview

・脳の神経回路マップ「コネクトーム」

 こうした神経回路マップを「コネクトーム」という。今回のものは、ミバエの脳の3分の1を対象としており、一部のプロセスを自動化した上で作成された。

 ミバエは脳が小さいわりには、求愛のダンスを踊るなど複雑な行動を見せるために、コネクトームを作成する際によく利用される。

 そのために、まずミバエの脳の各セクションを人間の髪の毛の3分の1ほどの厚さにスライスする。
 
 それから走査型電子顕微鏡でこれらを撮影。そうして得られるのは50兆ボクセル(3次元でのピクセルに相当)もの超高解像度データで、これをソフトウェアで処理しながら各神経細胞のルートをたどる。

 ソフトウェアの作業を確認するのは人間の役割で、VRヘッドセットと専用の3D編集ソフトで2000万の結合ルートが数万時間かけてチェックされた。
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