ヴェスヴィオ火山の大噴火の凄まじさ。犠牲者の頭蓋骨が破裂、脳がガラス化していたことが判明(イタリア) (1/4ページ)

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ヴェスヴィオ火山の大噴火の凄まじさ。犠牲者の頭蓋骨が破裂、脳がガラス化していたことが判明(イタリア)
ヴェスヴィオ火山の大噴火の凄まじさ。犠牲者の頭蓋骨が破裂、脳がガラス化していたことが判明(イタリア)

National Academy of Sciences / wikimedia commons

 西暦79年、イタリア・カンパニア州のヴェスヴィオ山が大噴火を起こした。今から約1940年以上前だ。

 その噴火で壊滅的被害を受けたのは、古代都市ポンペイである。火砕流の熱は凄まじく、逃げ惑う人々の体液を一瞬にして蒸発させ、その力で頭蓋骨を破裂させるほどだった。

 それだけではない。熱で脳組織がガラス化してしまった犠牲者もいたという。
・噴火による熱エネルギーは原爆の10万倍

 噴火による熱エネルギーは、広島や長崎に落とされた原爆の10万倍に相当すると言われている。

 吹き出した火砕流がポンペイやヘルクラネウムの街を襲い、あっという間に壊滅させたときの様子を、ローマの政治家ガイウス・プリニウスは、歴史家タキトゥスへ宛てた手紙の中で「松の木のような形の暗い雲が山の斜面を急速に降った」と書き記している。

 犠牲者のほとんどは有毒ガスと火山灰にまかれて窒息死したとされるが、2001年の研究の推定によれば、そのときのポンペイの温度は300度に達しており、その熱によっても住人はほんの数秒で命を落としただろうことが窺える。
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