巨人は球界一の“高給取り”を! プロ野球2020年の選手年棒「仰天裏ネタ」一挙出し!

日刊大衆

写真はイメージです
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 多いか少ないか――年俸に隠されたドラマは金額の多寡だけではない。思惑が入り乱れる球界暗闘の真実!!

 各球団とも一斉にキャンプイン。球春に向けてスタートを切った。キャンプは沖縄や宮崎で行われるが、まだまだ朝晩は冷え込む。凛とした空気の中、黙々と汗を流す選手だが、その胸の内は悲喜こもごもだという。「2020年の年俸が決定し、昇給でホクホクの選手、逆に思ったより上がらなかったり、大幅なダウンを提示された選手もいるわけです。専門誌には全選手の年俸ランキングも特集されていますから、“あいつはオレよりもらっているんだな”などと、疑心暗鬼になる選手もいます」(スポーツ紙デスク)

 ファンとしても気になる選手の年俸だが、ご存じのように報じられる金額はすべて推定である。ただ、かなり正確な数字だという。元阪神のエースで、野球解説者の藪恵壹氏が言う。「金額は9割方は報道通りだと思います。年俸は12分割して、毎月受け取ることが多いんですが、今の選手は恵まれていますよね。僕らが現役の時代は、1億円を超える選手はチームで5人程度、球界全体で60人ぐらいでしたが、今は“億超え”選手が108人もいるわけですからね」

 ちなみに、メジャーリーガーの平均年俸は約5億円。中には1年で30億円超を手にする猛者もいる。その影響もあってか、日本でも選手年俸が高騰しているが、球界一の“高給取り”を抱えるのが5年ぶりのペナント優勝を果たした巨人だ。「エースの菅野智之の年俸は、驚きの6.5億円です。昨季は腰痛で11勝6敗、防御率は自己ワーストの3.89でした。加えて、3度の登録抹消も経験するなど、不本意なシーズンだったんですけどね」(巨人番記者)

 6.5億円は、2005年に“ハマの大魔神”こと佐々木主浩が到達した日本人最高額。菅野は昨季も6.5億円で契約更改しているので、わずか2年で13億円を稼いだことになる。「菅野の口癖は、“年俸で球界トップになる”でしたから、これを実現したわけです。6.5億円は重みのある数字。ここまで巨人が菅野を大事にするのは、メジャー移籍に対する牽制の意味も含んでいるからでしょうね」(球界関係者)

 菅野は今シーズンのオフ、ポスティング制度を利用したメジャー移籍を考えているといわれている。「巨人が山口俊のポスティング移籍を認めたのは、“菅野を第1号にしたくなかったから”ですよ」(前同)

 ケタ違いの金を出すメジャーのこと、マネーゲームになったら巨人でもかなわないかもしれない。

●坂本勇人や岡本和真も

 キャプテンとして打率.312、40本塁打、94打点を記録した坂本勇人の年俸も、5億円という大金だ。

「本塁打と打点はキャリアハイ。大幅アップかと思われましたが、18年オフに5年契約をしていたため、昨季の5億円から現状維持でした。ただ、出来高(インセンティブ)が基本給に加算されますので、実際には菅野と同じくらいの金額でしょう」(前出の番記者)

 優勝請負人として広島から移籍してきた丸佳浩も、高額納税者となる。

「丸は巨人と5年契約を結んでいますので、年俸4.5億円が保証されます。ただ、“実際の年俸は5億円以上”ともいわれ、出来高を合わせれば、菅野、坂本に肉薄する金額になる可能性が高いですね」(前同)

 巨人では“若き4番”の岡本和真が6000万円アップの1.4億円を獲得、1億円プレーヤーの仲間入りを果たした。

「2年連続30本塁打超えは立派。ただ、以前なら9000万円程度で頭打ちだったはず。原(辰徳)監督が、スカウトの意見を退けてドラフトで1位指名した“原チルドレン”としての期待料も込められているんでしょう」(同)

■ソフトバンクは総年俸65.3億円

 続いては、日本シリーズで巨人に屈辱の4タテを食らわせたソフトバンクを見てみよう。「総年俸は65.3億円で12球団トップ。これはセ・リーグ2位のDeNAとパ・リーグ2位の楽天の総年俸を足した金額です。巨人に代わる“球界の新盟主”になれたのも、この資金力があったからこそでしょう」(パ・リーグ関係者)

 そのソフトバンクで注目を集めたのが、“ギータ”こと柳田悠岐の7年の“超大型契約”だ。「昨季はケガで38試合の出場にとどまるも、年俸は現状維持の5.7億円。これは菅野に次ぐ金額で、野手ではトップです。昨年末に異例の7年契約を結び、会見で“生涯ホークス”を誓いましたが、これはその通り。現在32歳の柳田は、7年後は39歳ですからね」(前同)

 複数年契約は球団がリスクを負うが、あるホークス関係者はこう打ち明ける。「ギータ以前には、松中(信彦)と6年契約したことがある。複数年契約すると選手に甘えが出るから、王(貞治)さんにはやめたほうがいいと言った。ところが王さんは“松中は、そういう選手じゃないから”って。ギータには、慢心せずに頑張ってほしいですね」

 今回、柳田の“囲い込み”を命じたのは、他でもない孫正義オーナーだという。「柳田は孫さんの大のお気に入り選手だけど、21年シーズン中にFA権を取ったらメジャー挑戦するつもりだった。メジャーがダメな場合は、郷里の広島に移籍したがっていた。これを聞きつけた孫さんが、7年契約で“囲った”んですよ」(前同)

 今季からソフトバンクに加入するバレンティンも、5億円の大金を手にする。「本塁打の日本記録を持つとはいえ、盛りは過ぎている。守備はザルだし、バレが入るとデスパイネがベンチに回る可能性が高い。デスパイネは4億円もらっている。贅沢なベンチウォーマーですよ」(鷹番記者)

 それでもバレンティンを取りに行ったのは、ペナント奪還に燃える王会長の鶴の一声だったという。「ソフトバンクの助っ人、デスパイネとグラシアルは、キューバ人。キューバ政府との交渉は不透明な部分もあるし、五輪でキューバ代表に呼ばれる可能性もある。王会長はフロントに“転ばぬ先の杖だ”と指示して、バレを取りに行かせたんです」(前同)

■楽天も大金を

 資金力が豊かな巨人とソフトバンク。両球団に次いで選手に金を払っている球団は、意外や楽天である。「オーナー兼会長の三木谷(浩史)さんは、野球よりサッカーが好き。同じく会長を務めるJリーグのヴィッセル神戸に大金を投じて戦力補強したところ、19年の天皇杯で優勝できた。これに味をしめたのか、野球でも近年は積極的に補強する動きを見せています。これまでは球界で“ドケチの三木谷”と呼ばれていたのに、えらい変わりようですね(笑)」(楽天番記者)

 楽天は昨オフも、牧田和久(2億円)、涌井秀章(1.25億円)、鈴木大地(1億円)らを補強。13年以来の日本一を狙っている。

 最後に、球界関係者が大注目していた2選手の契約更改について触れたい。「各球団スカウトは、ヤクルトの山田哲人(5億円)、中日の大野雄大(1.3億円)の動向を注視していました。山田と大野は今年のオフにFA宣言することが確実視されていますが、案の定、単年契約でしたね」(セ・リーグ球団スカウト)

 山田がFA宣言したら、巨人とソフトバンクの一騎打ちになるという。「契約は当然、4年以上の複数年でしょうね。マネーゲームになったら、年俸は7億円近くに吊り上がるでしょうから、山田が歴代最高年俸になるかも」(前同)

 来季の年俸は、6.5億円の菅野を超えそうな山田だが、球界OBたちは複雑な心境のようだ。「長嶋(茂雄)さんの生涯年俸の合計は、約4.5億円。これは年平均にすると、たった2500万円。現在の貨幣価値に合わせても、5000万円程度です。6.5億円もらっている菅野くんは、ミスターの13倍の年俸だということです」(OBの一人)

 選手には、金額に見合った興奮と感動をお願いしたいものだ。

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