サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ワイドファラオが混戦を制す」 (2/2ページ)

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 つまり今回は、各馬の力量がハイレベルで拮抗しており、これまであまり例がなかった「混戦模様」とみるべきではないか。

 18年の安田記念を勝ち、初ダートとなった根岸Sを制したモズアスコットが勢いに乗じて本番も──というケースは十分あっていいが、前述したように連勝した馬が少ないうえ、距離が2ハロン延びてどうか。さらに前走が約3カ月の休み明けだったため、「2走目のポカ」がないとは限らず、やはり絶対視はしづらい。

 ここは、思い切っていこう。狙いは根岸Sで頑張って上位争いを演じた「負け組」のワイドファラオだ。

 根岸Sは、昨暮れのGIチャンピオンズCで14着に敗れたあとの一戦。放牧でリフレッシュされ、体調はアップしていたが、まだ体に余裕があり、本来の姿になかった。

 それでも58キロの斤量を背負い、勝ったモズアスコットとコンマ5秒差の5着なら上出来で、評価していい好内容だった。この中間はガゼン良化し、1週前の追い切りも文句なし。コンビを組む福永騎手をはじめ、厩舎関係者も「マイル戦のほうが持ち味が生きる」と口をそろえている。

 昨春の芝のマイル重賞ニュージーランドTを勝った馬でもあり、このGI戦で好成績を収めている明け4歳馬。雨が降って時計勝負になるのも問題なく、今回は好勝負間違いなしだ。

 穴は同じ根岸S組(8着)のワンダーリーデルだ。7歳馬だが、超の字が付くオクテと言ってよく、ここにきての充実ぶりが目立つ。昨秋の武蔵野Sを制しているように、東京のダートマイル戦はベスト。こちらもワイドファラオと同じローテーションで、休み明けの根岸Sを使われての変わり身を見込んでいい。

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