寒い冬を野外で過ごすホームレスの人々のために。寝袋と衣服が一体になった「シェルタースーツ」 (1/8ページ)

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寒い冬を野外で過ごすホームレスの人々のために。寝袋と衣服が一体になった「シェルタースーツ」
寒い冬を野外で過ごすホームレスの人々のために。寝袋と衣服が一体になった「シェルタースーツ」

image credit:sheltersuit/Instagram

 天候に関わらず、路上生活はホームレスの人たちにとってとても厳しいものだが、特に寒い冬や激しい雨の日に薄着のまま過ごさなければならいとなると、より辛さは増すことだろう。

 彼らの中には、支援団体が提供する一時的宿泊施設(シェルター)を利用する人もいるが、欧米では年々増加するホームレスの数に宿泊所の空きが追い付いていないという事実がある。

 そこで、厳しい路上生活を過ごさなければならないホームレスたちに少しでも暖かくなってもらおうと、6年前に開発されたのが「シェルタースーツ」だ。

Sheltersuit what we do 2019

・友人の父親が凍死したことがきっかけ

 オランダ人バス・ティマーさん(29歳)は、16歳の頃からファッションに興味を持ち、自分で服をデザインし始めた。

 その熱意は開花し、ファッションスクールを卒業したティマーさんは、24歳の時に若手デザイナーとして歩み始めた。

 しかし、その頃ホームレスだった友人の父親が、シェルター(ホームレス支援宿泊施設)の空きを待っている間に路上で凍死するという痛ましい出来事が起こった。

 彼が亡くなった場所は、ティマーさんのスタジオからほんの500メートルほどの距離だった。
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