巨人に“アドバイザー”で加わったクロマティの“アピール好き”性格の危うさ

Asagei Biz

ウォーレン・クロマティ
ウォーレン・クロマティ

 支配下登録を勝ち取った巨人のイスラエル・モタ外野手が、その記念すべき試合を自らのアーチで演出。打球は左翼席の中段まで運ばれた(2月29日)。

「試合前、今季から巨人のアドバイザーに就任したOBのウォーレン・クロマティ氏が、モタにバッティングの際、“左肩が早く開かないように”と、アドバイスを送っていたんです。たしかに、この一発はそうした指導のおかげもあるのでしょうが、こうなると今後、クロマティ氏は“オレのおかげ”とばかりにグイグイ前に出てくる可能性はありますね」(スポーツ紙記者)

 思い出されるのが、昨年オフのコーチ人事の動きだ。クロマティ氏は昨季終盤戦からほぼチームに帯同し、4番・岡本和真らに打撃指導を行っていた。球団は非常勤の現アドバイザー職を提示したが、「考えさせてくれ」と、いったん返事を保留している。「本当はコーチとしてユニフォームを着たかったのでないか?」というのが、周囲の一致した意見だ。
 
 もちろん、クロマティ氏を招いたのは巨人のほうだと聞いています。原監督の意向にも沿ったもので、ビアヌエバ(現日本ハム)ら不振の外国人選手にアドバイスをして欲しいという内容だった。とはいえ、今季は新たに打撃担当として石井琢郎コーチが加わり、後藤孝志総合コーチもいる。

「そのため、クロマティ氏は一歩引いた立場となりそうですが、外国人選手への助言役であれば、やはり球団史上最強の助っ人と呼ばれたクロマティ氏は適任。モタはもちろん、新加入のヘラルド・パーラ、エンジェル・サンチェスらにとっても、心強い味方になるでしょう。ただ、彼らの活躍によってクロマティ氏の存在がクローズアップされ過ぎると、コーチ陣の中で軋轢のような妙な空気が流れてしまうかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 現役時代から大のアピール好きだったクロマティ氏。その性格が出すぎなければいいが。

(スポーツライター・飯山満氏)

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