正しい「歯ブラシ」の使い方!「かける力は150グラム」だけ! (1/2ページ)

日刊大衆

画像はイメージです
画像はイメージです

 健康志向の強い昨今、歯磨きは朝と夜の2回、職場にも歯ブラシを置いているという読者諸兄も少なくないだろう。しかし、80歳、さらには100歳になっても歯が残る磨き方をしている人は少ないというのが現実だ。

 首都圏でデンタルクリニックを開業する歯科医が説明する。「最近、うちに通い始めた60歳の患者さんですが、6本しか歯が残っていないんですね。この方も朝と夜の2回、キチンと磨いていると申告していましたし、40代までは歯の心配などなかったそうです」

 異変が起こったのは53歳のときだったという。「冷たい水がやけにしみ、やがてズキズキと痛くなってきたそうです。最初は痛み止めでごまかしていたようですが、歯科医に駆け込んだところ、歯周病と診断され、いきなり2本抜歯することに。その後の進行は早く、グラグラしている歯を触っていたら、いきなりポロッと抜け落ちたりして、櫛の歯が欠けるがごとく、アッという間に6本になってしまったそうです」(前同)

 以来、目に見えて食欲がなくなり、体型もやせ細ってしまったという。

 しかも、歯の病は口の中だけにはとどまらない。「歯周病になると、歯周病菌が動脈硬化を招いて血流が悪くなり、EDになる可能性が大幅に上がるという研究結果もあります」(歯科大学研究医)

 勃起力が不足するだけならまだしも、本当に恐ろしいのは生命を危険にさらす可能性もあることだ。

「歯周病による動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞による心臓発作を引き起こし、突然死のリスクがグンと高くなるんです。事実、歯周病の人は、そうでない人と比べて約3倍も脳梗塞になりやすいという研究報告もあります」(前同)

 また、歯周病は血糖値や血圧を上昇させ、メタボリックシンドロームを助長。誤嚥性肺炎や認知症の引き金にもなるという。

 歯が抜けると、食事や性の楽しみだけでなく、生命を脅かす重大病さえ招いてしまう。さて、ここで歯磨きをキチンとしているという読者諸兄にも警鐘を鳴らしたい。皆さんは歯磨きのとき、どこを、どのように磨いているだろうか。

「正しい「歯ブラシ」の使い方!「かける力は150グラム」だけ!」のページです。デイリーニュースオンラインは、脳梗塞カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る