確認したい、新型コロナ問題の影響によるストレス症状 解消法は (1/2ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として政府が国民へ不要不急の外出を控えるよう呼びかけている中、今後長期間にわたる外出の自粛によって、ストレスを抱える人の増加が懸念されている。
パンデミックがもたらす不安感と気兼ねなく外出できないという2つのストレス源が人体に及ぼす影響は大きく、終息が長引くのに比例して蓄積していく可能性は高い。
高ストレス状態が続くと、身体症状やネガティブな心理状態として表れてくることがある。
例えば、「なぜか食欲がわかない」「食べ過ぎたわけでもないのに常に胃がもたれているような感覚がある」「ここのところ便通が悪い」など、食欲不振や消化機能の低下は、高ストレス状態における代表的な身体症状だ。
これらの症状は、外出の自粛によって生鮮食品の購入頻度が落ちて栄養が偏りがちになったり、慢性的な運動不足などによって特に表れやすくなるかもしれない。
また、「ベッドに入ってから何時間も眠りにつけない」「ぐっすり眠った感覚がない」「夜中に目が覚めて、そこから眠れなくなる」といった睡眠障害の症状が長く続く時は注意が必要である。
「睡眠不足は万病のもと」とも言われるように、長く続くと抵抗力が落ちやすくなる。そのため、感染症などにかかりやすくなったり、自律神経系に不調を来したり、うまく眠れないこと自体がさらなるストレッサーとして精神的疲労に輪をかけてしまう場合もある。
外出自粛による運動不足や日光浴不足で概日リズムが崩れやすくなると、睡眠不足を引き起こすリスクは高くなる恐れがある。
あるいは、アレルギー症状が悪化することもある。不安感や外出自粛のストレスによって、「目や鼻がかゆい」「鼻水が止まらない」といったアレルギー性鼻炎や花粉症、またはアトピー性皮膚炎などの持病のアレルギー症状が悪化しやすくなる場合がある。
高ストレス状態において引き起こしやすいネガティブな心理状態の代表的なものには、「やらなければいけないことがあるのにやる気が出ない」「ちょっとしたことでイライラしやすい」「人とのコミュニケーションがおっくうになる」などがある。